110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ヘーゲル・大人のなりかた(西研著)

どうしても「ポストモダン」という言葉が引っかかる。 本書を読み始めたの訳は、実は3つある。 .櫂好肇皀瀬鵑砲弔い特里蠅燭った事(序章で触れていた)。 ◆嵎枉數,呂匹ΔいΣ奮悗(三浦つとむ著)」では、マルクスを中心に説明して、ヘーゲルについては「観…

2007年2月25日の歩き

歩くためのブログが最近は読書のブログになってきた。 ただ、歩く回数が減ったのではなく、3万歩程度の歩きはいちいち書かないことにしているのだ。 だから、先週は平日も含めて「ほぼ3万歩縛り」で歩いたら、金曜、土曜は(やはり)ダウンした。 それという…

哲学入門(ヤスパース著)

カミユの著作の中で、ヤスパースについて「とらえどころの無い」という様な事を書いていた記憶がある。 本作を読んでいて、その様な感覚を覚えた。 例えば「神」もしくは「超越者」について肯定的であったりすると「実存哲学の」という彼のイメージからして…

近代化の理論(富永健一著)

社会学という学問の立場で「近代化」というものの「社会構造」と「社会変動」を考察した書籍。 社会学はいままで意識した事が無かったが、古本屋で立ち読みした時に「ポストモダン」という単語が目に付いたので購入して読む。 全30章の第29章目が「ポストモ…

弁証法はどういう科学か(三浦つとむ著)

発刊日を見ると1994年で、実際に本書が始めて出版されたのは1955年で、その時は「非常な歓迎を受けた」と書いてある。 約50年前の著作だ。 「弁証法」という言葉は知っているが、内容は説明できないなぁ・・・という事が頭をよぎったので読み始めた。 以前は、…

ツァラトゥストラ(ニーチェ著)

最近、名作巡り状況になっている。 シェーペンハウアーからニーチェへと時代を遡った。 この両者は、特にニーチェの側は、ショーペンハウアーを否定しているようだが、同様な根を持って考えている所も見受けられる。 それまでの、西洋の思想を批判し、今後ど…

トニオ・クレーゲル/ヴェニスに死す(トーマス・マン著)

トーマス・マンの著作を発見するのには結構骨を折った。 中小規模の書店では置いてないのだ、最後は古本屋で発見した。 トニオ・クレーゲルは、詩人として成功する、しかし、何かに満たされないものがあって悩む。 ある時、リザヴェータ・イヴァーノヴナとの…

意志と表象としての世界(ショーペンハウアー著)

昨年から気になっていた、ショーペンハウアーの主作を読む。 哲学史の上でショーペンハウアーは、或る意味阻害されたり、忘れられたりされているようだ、手元の「哲学入門(ヤスパース著)」でも何となく忌避しているような感じだ。 それも内容を読むと理解…

隠喩としての建築(柄谷行人著)

ゲーデルの「不完全性定理」は哲学にも影響を与えるだろうと思っていたが、さかのぼること、二十五年前に柄谷氏はこの事について論述していた。 この事をベースに、形式主義もしくは構造主義の限界について論述している。 さて、それでは、実際問題としてど…

2007年2月11日の歩き

盲点というものはあるもので、そういえば行ってないなぁと言うところに行きました。 それも、途中でコース変更して・・・ 自宅を出たのは5時53分、少し、遅めのスタートです。 今日は、どこ行こうか迷ったのですが、先週の「秩父行き」が良い感じだったので「奥…

破局と渦の考察(宇野邦一著)

最近、読書が変わってきたのか?今週初めての読了。 映画、絵画、舞踊、小説、哲学、言葉、身体などについて、様々な視点から評論していく。 いわゆる、ある芸術家の芸術というものが、現状の形式(構造)に適合するか、或いは、新しいジャンルに飛躍するか…

負担を減らす

自分の歩き方については余り書かなかったので、ここで何回かに分けて少し書いておこうと思った。 前回の「歩道を歩く」もそうだし、今回のテーマもそうだ、矛盾していると思われるかも知れないが「負担を減らして」たくさん歩くのだ。 最近、ウォーキングが…

歩道を歩く

普通に歩いていると「気づかない」ですが、少し距離を伸ばして歩くと「気づくこと」があります。 例えば、先日(2月3日)のように75km程度歩くと、約10万歩くらいになるのですが、(筋力のある人は別でしょうが)私はできるだけ負担の掛からない歩き方をして…

2007年2月3日の歩き

今回から、2007年と年号を表題につけることにした。歩く事も既に3年目に入っているので、このまま続けるといつの「歩き」なのかが判らなくなる恐れがあるからだ。 さて、今回は、自宅から西武秩父鉄道の終点「西武秩父駅」に行った。 本日は、特に「寒い」歩…

人間について(ボーヴォワール著)

実存主義の人間像を平易に解説した本。 最近の殺伐とした事件と短絡的に結びつけるのは余りにも安易な発想だが考えてしまった。 「人が、一人の人間の意志に副っても、背いても、何ごともなしえない以上、或る意味において、暴力は悪ではありません。・・・一人…

フーコ-・ガイドブック(ミシェル・フーコー著?)

ちくま学芸文庫から「フーコー・コレクション」が発刊されているが、それの導入編ということで編集されたのがこの本。 フーコーの著作をこれから読んでいこうとしているのだが、彼が死亡したのが、1984年であり、既に23年が経過している。しかし、自分として…