110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

隠喩としての建築(柄谷行人著)

 ゲーデルの「不完全性定理」は哲学にも影響を与えるだろうと思っていたが、さかのぼること、二十五年前に柄谷氏はこの事について論述していた。
 この事をベースに、形式主義もしくは構造主義の限界について論述している。
 さて、それでは、実際問題としてどうすれば良いのだろうか?

 私も、今後フーコーの著作など読んでいきたいので、ここで(構造主義)諦めたくはないし、そういえば、プラトンにせよ、セネカなどのストア派も現在に生き残っているという事はどうなのだろう?
 例えば「形而上学」の様に、無矛盾な公理系内では証明できない事があるわけだが、それはそれで良いのでは無いか?
 無責任と思われるが、実際完全なものは無いのだから、ある限定された範囲での適用を考えれば良いだろう。
 左様に思うし、事実そうらしい。