2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧
まず、『定本 見田宗介著作集』全10巻『定本 真木悠介著作集』全4巻が、岩波書店より刊行との事です。 さて、本書は講談社学術文庫版で読む、例によって100円の知識だ。 流行歌を通してその時代の人々の心情を捉えようとする、正に副題にある「流行歌の社会…
本書は1993年中央公論社刊行のもの、私は井筒俊彦氏との対談が附録として掲載された中公文庫版で読む。 本著者の歴史小説は結構読んだと思うのだが、最近は、歴史に関連したエッセーや対談に興味を持つ、それらの文章の中にさりげなく撒かれた言葉から、歴史…
異端であり続けるのことは天才である証拠であろう。 本音を言うと、この人の落語を好んで見聞しなかったのだが、何故だろうか、生きていて欲しかった人だ。 いや、この人は死なないのではないかとすら思っていた。 <訃報>落語家の立川談志さん死去、75歳…
自転車の規制については、「自転車の法律無視は甚だしいのでこういう措置も仕方が無い」ということで十分ではないのか? さて、歩道上の「徐行」とは、時速何キロだろうか?私見では5km前後であろう。 間違えてはいけない「歩道」上のことなのだから。 まぁ…
断章86は「私の気分は、蛙のようにがあがあ言う人や、息を吹きながら食べる人を、私に嫌悪させる。気分というものもなかなか重みのあるものである。そこから何を学ぶのだろう。その重みが自然だからといって、われわれがそれに従うというのだろうか。いな、…
断章83は「欺瞞的諸勢力の章をここから始めること」という、少し気になる文で始まる。 その背景は「人間は、恩恵なしには消しがたい、生来の誤謬に満ちた存在でしかない。何ものも彼に真理を示さない。すべてが彼を欺く」ということだという。 それは、断章8…
断章82は比較的長いものだが、この断章の集約は冒頭にある。 想像力。 これは人間のなかのあの欺く部分のことである。あの誤りと偽りの主であり、いつもずるいと決まっていないだけに、それだけいっそうずるいやつである。なぜなら、もしそれが嘘のまちがい…
本書は、日本企画協会の「おはなし科学・技術シリーズ」の中の一冊、だから、理学や工学についての一般読者向けのやさしい解説書なのだ。 しかし、本書を読みながら、哲学と共通の話題を取り上げているのではないかと思ったのだ。 そもそも、硬さとは何か、…
断章80は「びっこの人が、われわれをいらいらさせないのに、びっこの精神を持った人が、われわれをいらいらさせるのは、どういうわけだろう。」という問題提起からはじまる。 そして、再びエピクテトスの言葉を引用する、それは「われわれは、人に頭が痛いで…
断章75は、冒頭の「第一部、第二篇・・・」に続いて「臆説。さらに一段引き下げて、それをおかしなものにすることは、困難ではないだろう。なぜなら、それ自体からはじまれば」という意味がとりにくい一説が入る。 私見では、最後の「それ自体からはじまれば」…
知らなかった。 アコーステック・ギターを弾いてるのだけれども、テクニックでは適わないと思う人は多数いるのだが、こういう音楽にまで昇華させた人は見た事が無かった。 どうも、日本人らしいがその素顔は一般公開されていないようだ。 一度見て、その音楽…
断章73は、少しやっかいだ。 前半は「しかし、この問題はおそらく理性の範囲を越えているだろう。・・・」と始まる、「この問題」には様々な言葉が入りそうだが、簡単に解答できるものではないだろう、だから「理性の考えだしたことを、その力に応じた事物につ…
本書は講談社2006年刊行のもの。 なんというか、サービス業というものがよく分からないなぁ・・・ということで、いろいろ考えていたのだが、そういうことにある解答を与えてくれたのが本書。 農業や工業のようないわゆる実体経済の時代はとうの昔に過ぎ去って現…