110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

2010年4月までの累計

2010年4月までの累計歩数は、 29、816,760歩で達成率は74.5%となります。 気候が良くなり、日没も遅くなりましたので、一日あたり、少し長く歩けるようになりました。 さて、来月は、程なく3000万歩に突入することになります。 そして、ゴールデンウィーク中…

満足の文化(J.K.ガルブレイス著)

本書は平成5年新潮社刊行のもの、私は平成10年初版の新潮社文庫版で読む。 現在のアメリカの状況はどうなのか、私はチェックしていないので詳しくはわからないのだが、本書のオリジナルが出版された1992年のアメリカは、著者にとっては悲観的な状況だったよ…

池袋駅で古書市やっています。

昨日、池袋駅のあたりを歩いていると、古本市をやっていた、会場の案内では4/29までやっているそうだ、ご興味のある方は行ってみると良いかもしれない。 ちなみに、本日見つけたのは、「革命か反抗か(カミュ=サルトル論争:講談社)」「限界芸術(鶴見俊輔…

無想庵物語(山本夏彦著)

本書は平成元年文藝春秋社刊行のもの、私は平成5年初版の文春文庫版で読む。 山本夏彦の数々の著作のうち、一番良いものと聞かれたら、私は本書をお勧めする。 本書は「竹林無想庵」の生涯を綴るもの、すなわち伝記なのだが、他では出来ない数々の特徴がある…

カミュ(アンドレ・ニコラス著)

本書は新潮社1970年刊行のもの。 今更カミュに感化されつつある。 先だって、ピアジェが実存主義批判をしている本を読んだが、カミュは実存主義からは、外れている。 (サルトルという接点も一時期あったが) そして、ハイデッガーも実存主義から外れている…

宇宙創成(サイモン・シン著)

本書は、2006年新潮社刊行のもの、私は、2009年初版の新潮文庫版を読む。 この著者の作品はとても面白いのだ、そして本作は宇宙創成の理論「ビッグバン・モデル」について、それが一般に認知されるまでの過程を追う。 それは、科学をするということの過程で…

石橋湛山評論集

本書は岩波文庫版(1984年初版)のもの。 石橋湛山の書いたものを読んでみたかった、それは、今のような閉塞感のある時代に通じる「何か」を見つけられるのではないか?・・・と思ったからだ、それは、ただの直感ではある。 そして、こういうときに「岩波文庫」…

転落 追放と王国(カミュ著)

本書は、昭和43年初版の新潮文庫版で読む。 以前買っておいた本書が、たまたま目に付いた、少し読んでみると止まらないのだ。 内容は、非常に暗い題材なのだろう、私(たち)は、ある時に自発的それとも受動的に(自分のいると思っている世界から)「追放」…

哲学の知恵と幻想(ジャン・ピアジェ著)

本書は1971年みずず書房刊行のもの。 そういえば読書を始めたのは「哲学」というものを知りたかったからで、難解な哲学書を読んでいるうちに、身体論というジャンルを知り、これならば多少具体的なので判りやすいかなと思って、そういう本を求め始めた。 そ…

絶望の精神史(金子光晴著)

本書は昭和40年光文社刊行のもの、私は講談社文藝文庫版で読む。 金子光晴に興味を持ったのは、田村隆一を読んだからで、その関係からなのか、第二次世界大戦という事件に関する、人々の考え方に興味を持つことになった。 しかしながら、自分の考え方を文章…

カントはこう考えた(石川文康著)

本書は筑摩書房1998年刊行のもの。 カントの解説かと思いきや、カントの提唱したアンチノミー(二律背反)を考察する、判りやすい解説書。 大学の一般教養や、高校の授業(哲学なんてなさそうだが)でも使えそうな手軽さなのだ。 また、このひとつ前に上げた…

こころの哲学(ジェローム・A・シャッファー著)

本書は培風館から刊行された「哲学の世界」シリーズの12巻目にあたる、刊行は昭和46年(1971)となる。 このシリーズは、以前より注目していたもので、哲学の基礎的な素養を得るには適当な書籍だと思われる。 それぞれは小冊なのだが、考えながら読むことに…

寺山修司

本書は「ちくま日本文学全集」のうちの一冊。 寺山修司に興味を持ったのは、「私という現象(三浦雅志著・・・講談社学術文庫)」を読んだからだが、さて、寺山氏のどの本から読むべきかは不明だったので、本書のような手軽な全集は重宝する。 読んでみて驚いた…

2010年3月までの累計

2010年3月までの累計は、29,106,759歩で、達成率は72.8%になります。 3月は頑張って昨月の不足分を取り返しましたが、少し疲れを残してしまいました。 まぁ、4月は、ほどほどに行ければと思います。

わが友石頭計算機(安野光雅著)

本書は昭和48年(1973年)ダイヤモンド社刊行のもの、私は1987年初版の文春文庫版で読む(絵本なのだが)。 本書は、当時の状況での「電子計算機(≒石頭計算機?)」の解説絵本、著者は芸術家なのに、数学や科学の理解が深く、それを見事に文章(と絵)にし…