宇宙創成(サイモン・シン著)
本書は、2006年新潮社刊行のもの、私は、2009年初版の新潮文庫版を読む。
この著者の作品はとても面白いのだ、そして本作は宇宙創成の理論「ビッグバン・モデル」について、それが一般に認知されるまでの過程を追う。
それは、科学をするということの過程であり、本書を読んで、科学的なアプローチとはどういうことなのか、その根底にある流れを感じることが出来た。
科学は、理屈だけではなく、その実証が必要だということ、いかに優れた理論でも、それが実証されねばならない。
それを考えると、ビッグバン・モデルのような、100億年以上前に発生した出来事の足跡を、現在に検出するという、そのことだけでも、大変なことなのがわかる。
そして、私たち有機体を構成する主物質(炭素)は、星の生滅により、時間を掛けて蓄積されてきたという、その時間軸の長さ(科学者には、それは単なるロマン主義だといわれそうだが)に、思いを馳せてしまうのだ(まともに考えると卒倒しそうだが)。
そう、星もまた生きているような、そんな錯覚すら覚えるのだ。
この著者の作品はとても面白いのだ、そして本作は宇宙創成の理論「ビッグバン・モデル」について、それが一般に認知されるまでの過程を追う。
それは、科学をするということの過程であり、本書を読んで、科学的なアプローチとはどういうことなのか、その根底にある流れを感じることが出来た。
科学は、理屈だけではなく、その実証が必要だということ、いかに優れた理論でも、それが実証されねばならない。
それを考えると、ビッグバン・モデルのような、100億年以上前に発生した出来事の足跡を、現在に検出するという、そのことだけでも、大変なことなのがわかる。
そして、私たち有機体を構成する主物質(炭素)は、星の生滅により、時間を掛けて蓄積されてきたという、その時間軸の長さ(科学者には、それは単なるロマン主義だといわれそうだが)に、思いを馳せてしまうのだ(まともに考えると卒倒しそうだが)。
そう、星もまた生きているような、そんな錯覚すら覚えるのだ。