110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2010-12-25から1日間の記事一覧

もの・こと・ことば(廣松渉著)

本書は勁草書房1979年刊行のもの、現在はちくま学芸文庫版で読めるはずだ。 本書の内容は帯にあるように「事的世界観の構図を提示するだけでなく言語の持つ存在論的位置付を明らかにし意味の意味の乱脈を解きほぐす。」ということになる。 普段何気なく使っ…

シンボル形式の哲学(カッシーラー著)

本書は岩波文庫版で読む。 読むといってもずいぶんと時間が掛かった。 大著なのだ、しかし、それ相応のものであることは間違いない。 著者は、シンボル形式という発想で、自然科学、数学や物理学と哲学の(再度の)橋渡し(昔は、哲学も自然科学も哲学として…