硬さのおはなし(寺澤正男著)
本書は、日本企画協会の「おはなし科学・技術シリーズ」の中の一冊、だから、理学や工学についての一般読者向けのやさしい解説書なのだ。
しかし、本書を読みながら、哲学と共通の話題を取り上げているのではないかと思ったのだ。
そもそも、硬さとは何か、それはどうして決められるのかという疑問が思い浮かぶのだが、実は、絶対的硬さの定義は無いのだ。
だから、硬さを測定しようとすると、何か、標準・基準となるものを決めて、そのものとの比較で決めていくのだ、そういうことを測定と言い、そのために測定器、計測器というものがあるわけだろう。
まさに、イデアはないのだ、だから経験的・相対的に(人間が)決めていくしかないわけだ、そこに、様々な手法が絡んでくる(→ジェイムス?)。
哲学も、未だ人間の知覚や知識の問題を解決できない、それは、この硬さについての小編でも取りあげられているように、現実(リアル)なものの複雑性という大きな壁に阻まれているようだ。
しかし、哲学と違い、工学は(理想との)誤差がありながらも、実用化を目指すところが大きな違いといえよう。
このような、取り組みは、多分、現在の殆どの人にとって一見地味なものに思われるだろう、しかし、私にとっては、とても興味がある話題であるのだ。
この日本規格協会の「おはなし科学・技術シリーズ」は数冊入手したので、他の本を読むのがいまから楽しみである(数式に関してはダメだが・・・)。
しかし、本書を読みながら、哲学と共通の話題を取り上げているのではないかと思ったのだ。
そもそも、硬さとは何か、それはどうして決められるのかという疑問が思い浮かぶのだが、実は、絶対的硬さの定義は無いのだ。
だから、硬さを測定しようとすると、何か、標準・基準となるものを決めて、そのものとの比較で決めていくのだ、そういうことを測定と言い、そのために測定器、計測器というものがあるわけだろう。
まさに、イデアはないのだ、だから経験的・相対的に(人間が)決めていくしかないわけだ、そこに、様々な手法が絡んでくる(→ジェイムス?)。
哲学も、未だ人間の知覚や知識の問題を解決できない、それは、この硬さについての小編でも取りあげられているように、現実(リアル)なものの複雑性という大きな壁に阻まれているようだ。
しかし、哲学と違い、工学は(理想との)誤差がありながらも、実用化を目指すところが大きな違いといえよう。
このような、取り組みは、多分、現在の殆どの人にとって一見地味なものに思われるだろう、しかし、私にとっては、とても興味がある話題であるのだ。
この日本規格協会の「おはなし科学・技術シリーズ」は数冊入手したので、他の本を読むのがいまから楽しみである(数式に関してはダメだが・・・)。