ソシュールの思想(丸山圭三郎著)
本書は思想系の書籍としてはとても有名な本であり、既に読まれた方も多いだろうし、その影響力も大きかった事でしょう。
私の手元にあるのは、岩波書店刊行、1982年第18刷(1981年初版・・・なんということでしょう)。
もう、これだけで良さそうです、私は、それから20年以上経った、2008年に読みました。
とても良い本です。
ソシュールの思想は、本人が体系的な著作を出版しなかったために、誤解も含んだ形で認識されていた。
しかし、丸山氏は、その『一般言語学講義(講義のノートを編集したもの)』や原資料を丁寧に読み解いて、わかりやすい形式で私たちに伝えてくれる(言語学のプロと言われる人たちには異論を持つ人もいるかもしれないが・・・)。
そして、ソシュールの思想は、構造主義の一つの重要な柱であり、その考え方も合わせて理解することができる。
現在は、ポストモダンやポスト構造主義という思想も台頭しているが、それらは、モダニズムや構造主義に対抗しているわけではなく、それを批判的に(ある意味肯定的に)乗り越えていく立場である。
日本の哲学者の著作で、参考文献として、度々本書の名前が上がっている、ソシュールの思想が優れている事も事実だが、丸山氏の丁寧な読解も大きく評価するべきなのだろう。
今回の読書はとても有意義でした。
私の手元にあるのは、岩波書店刊行、1982年第18刷(1981年初版・・・なんということでしょう)。
もう、これだけで良さそうです、私は、それから20年以上経った、2008年に読みました。
とても良い本です。
ソシュールの思想は、本人が体系的な著作を出版しなかったために、誤解も含んだ形で認識されていた。
しかし、丸山氏は、その『一般言語学講義(講義のノートを編集したもの)』や原資料を丁寧に読み解いて、わかりやすい形式で私たちに伝えてくれる(言語学のプロと言われる人たちには異論を持つ人もいるかもしれないが・・・)。
そして、ソシュールの思想は、構造主義の一つの重要な柱であり、その考え方も合わせて理解することができる。
現在は、ポストモダンやポスト構造主義という思想も台頭しているが、それらは、モダニズムや構造主義に対抗しているわけではなく、それを批判的に(ある意味肯定的に)乗り越えていく立場である。
日本の哲学者の著作で、参考文献として、度々本書の名前が上がっている、ソシュールの思想が優れている事も事実だが、丸山氏の丁寧な読解も大きく評価するべきなのだろう。
今回の読書はとても有意義でした。