110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2008-05-10から1日間の記事一覧

死者の書(折口信夫著)

折口氏の著作は初めて読むことになる。 本書を読んで見て、まずは、疑いもなく素敵な作品であるということ、そして、まず、翻訳が不可能な作品であること、そして、映像化も難しい作品なのではないかと、こんなことを思った。 昨今は映像のもつある種の力で…

構造主義科学論の冒険(池田清彦著)

本書は1990年毎日新聞社刊行のもの、現在は講談社学術文庫で読める。 題名の通り、本書は構造主義、それも、丸山圭三郎氏の「ソシュールの思想」という著作に影響を受けていると冒頭にあるように、科学と宗教の考え方の違いから始まり、科学とはどういうもの…