110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

母親が帰ってきた

 昨日、施設から家に母親が帰ってきた。
 今年の4月から、病院と施設を転々としていたのだから久しぶりだ。
 でも、年内に戻れたのは、もしかすると、素敵なことなのかもしれない(まぁ、この時期は慌しいのだが)。

 少し、足腰が弱っていそうなので、その対応を想定しているのだが、初日からして目論見とは異なってきている。
 まぁ、長い入院&施設生活で、足腰は弱っているのは事実だが、当初の車椅子を室内で多用することになりそうだとの思惑は外れそうだ。
 ただし、夜などにトイレが大変になるだろうと思って購入したポータブルトイレは気に入っているようだった、なにしろ、夜に突然もよおしたときにトイレまで歩いていく不安が解消したのだから。
 しかし、問題がないわけではない、施設に入っていて人手を借りることを覚えてしまったので、なにやかやと用事を言いつけるようになったので、これは時間を掛けて、自分でできることは自分でするように持っていこうと思う、こちらの体は1つしかないのでね。
 また、このところ、短期記憶が曖昧になることがあることに気がついているが、今回、施設から自宅と環境が変わったせいなのか、昨日、今日と怪しげな言動が結構あり、気になっている。
 まぁ、適当に合わせているし、先日も介護保険の認定調査の時の問診なんかだと記憶も確かなので、年相応かな(87歳)とも思う。
 それで、一つだけ大変驚いたのは、病院でも施設でも、食が細いという評価だったのが、昨日の夕食、今日の朝食とばりばり食べることだ(おいおい!)。
 今朝も、普通のトーストにジャムつけて出したら「もう一枚欲しい」と言われて、流石に、思いとどまらせた(どんな食生活送って来たんだろうね)、食は細いはずだろう、ここ数ヶ月の間!
 別に、私が料理が上手いわけでも、良い食材を買っているわけでもないので、少し、とまどっている。

 まぁ、これから、生活は落ち着いて行って欲しいと思っている。
 これは、私の母親についての観察結果なのだが、「環境が変わると挙動が変わる」ということがあるのではないかと思うのだ。

 高齢者に関する記事等読んでいると(高齢者=親が)今まで住んでいた家から、子供の家に引き取って生活を始めたら認知症になったなんて事例が目についたりする。
 この親を引き取るという、一見落ち度が無さそうに見える、ある意味美談の中に「もとの環境を大きく変えてしまう」という大きな危険性が潜んでいたのではないか、なんて思っている。

 何か話がくどくなってきたが、私の全く根拠の無い直感的格言は「(高齢者の)周りの環境が変わったときは要注意」だということだ。
 早速、その事実を目の当たりにしている。

 ※ちなみに、話がくどいと気づいたとともに、自分が老け込んだのを感じた。