阿片(ジャン・コクトー著)
阿片中毒になった著者が、解毒治療中に書いた日記とデッサンを集めたもの、角川文庫版を読む。
翻訳者のあとがきにあるように、阿片の治療は非常に苦しいものらしい、しかし、本書ではその様な側面はまったく窺い知れない、(あとがきに)「強靭な意志の人」とあることに共感をおぼれてしまう。
それは、本書の文章がしっかりしているところにも見出せる。
詩人として、普通の人の見出し得ない領域について語るときは、その意味を追うことができないところがあり、それが私の凡人の証明として悔しいのだが、明らかに意味が通じないということはないのだ。
そこには、著者の、天才が伺える様に思う。
また、著者の芸術家としての内面を伺うことのできる著作として、貴重なものなのかもしれない。
翻訳者のあとがきにあるように、阿片の治療は非常に苦しいものらしい、しかし、本書ではその様な側面はまったく窺い知れない、(あとがきに)「強靭な意志の人」とあることに共感をおぼれてしまう。
それは、本書の文章がしっかりしているところにも見出せる。
詩人として、普通の人の見出し得ない領域について語るときは、その意味を追うことができないところがあり、それが私の凡人の証明として悔しいのだが、明らかに意味が通じないということはないのだ。
そこには、著者の、天才が伺える様に思う。
また、著者の芸術家としての内面を伺うことのできる著作として、貴重なものなのかもしれない。