一房の葡萄(有島武郎著)
本書は、岩波文庫版で読む。
それと同時に「小さき者へ・生まれ出づる悩み」(新潮文庫版)も読む。
それぞれ、短編なので比較的読みやすい部類なのだ、とりわけ「一房の葡萄」は、自身の子供に向けた童話集でもあるので、大人の私が読むのは恥ずかしいかと思ってしまったのだが、これがなかなか深く考えさせられるところがある。
人というものが複雑な要件で成り立っていという事は、誰でも少し考えればわかる。
しかし、気づかないうちに、そういう事を考えなくなってしまう。
そして、ある契機(事件)でそれと直面しなければならないことになるのではないかと思う。
それは、予想通りか、予想に反してか、理不尽なものであったりする。
まぁ、そんな事を素面で考え続けるのは、精神的によくないのだろうけれど・・・・
でも、芸術家は、その様な「根本的な問い」の、境界まで自分を追い込むのだろうな。
そんな事を考えながら読んでいた。
それと同時に「小さき者へ・生まれ出づる悩み」(新潮文庫版)も読む。
それぞれ、短編なので比較的読みやすい部類なのだ、とりわけ「一房の葡萄」は、自身の子供に向けた童話集でもあるので、大人の私が読むのは恥ずかしいかと思ってしまったのだが、これがなかなか深く考えさせられるところがある。
人というものが複雑な要件で成り立っていという事は、誰でも少し考えればわかる。
しかし、気づかないうちに、そういう事を考えなくなってしまう。
そして、ある契機(事件)でそれと直面しなければならないことになるのではないかと思う。
それは、予想通りか、予想に反してか、理不尽なものであったりする。
まぁ、そんな事を素面で考え続けるのは、精神的によくないのだろうけれど・・・・
でも、芸術家は、その様な「根本的な問い」の、境界まで自分を追い込むのだろうな。
そんな事を考えながら読んでいた。