娘巡礼記(高群逸枝著)
本書は岩波文庫版で読む。
著書が24歳のときに、四国八十八箇所を遍路したときの手記である。
私も、坂東、秩父などの霊場を巡礼したこともあるので、興味深く読ませてもらった。
内容はとても読みやすく面白いのだが、実は、気づいたことがある。
本編では、堀場清子氏が、全編に校注を加えている、これは、旧字体を新字体へ変更、漢字語のうち代名詞・副詞・接続詞などを一定の枠内でひらがなに、変更を加えているの。
そして、そこに現れる文体が、山本夏彦氏の文体に近いのだ・・・・・・
当然、そこで語られる内容には大きな差があるが、例えば「広末氏急突一書をと迫り給う。妾甚だ窮す、即ち戯筆一番戯作を弄して命これ順ふて云爾。」・・・これを読んで思わず笑ってしまった。
高村氏は、この後、女性史における重要な著作を残すのであるが、本作ではその才能の片鱗は見えるものの、気軽に読むことができる。
そして、そんな縁で、読書の幅が広がっていくのだ。
しかし、私も、随分死人との対話が増えてきた、八割方死んだ人と自称できそうだ。
著書が24歳のときに、四国八十八箇所を遍路したときの手記である。
私も、坂東、秩父などの霊場を巡礼したこともあるので、興味深く読ませてもらった。
内容はとても読みやすく面白いのだが、実は、気づいたことがある。
本編では、堀場清子氏が、全編に校注を加えている、これは、旧字体を新字体へ変更、漢字語のうち代名詞・副詞・接続詞などを一定の枠内でひらがなに、変更を加えているの。
そして、そこに現れる文体が、山本夏彦氏の文体に近いのだ・・・・・・
当然、そこで語られる内容には大きな差があるが、例えば「広末氏急突一書をと迫り給う。妾甚だ窮す、即ち戯筆一番戯作を弄して命これ順ふて云爾。」・・・これを読んで思わず笑ってしまった。
高村氏は、この後、女性史における重要な著作を残すのであるが、本作ではその才能の片鱗は見えるものの、気軽に読むことができる。
そして、そんな縁で、読書の幅が広がっていくのだ。
しかし、私も、随分死人との対話が増えてきた、八割方死んだ人と自称できそうだ。