110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

6月から自転車の歩道通行可

6月から自転車の歩道通行可=改正道交法施行で子供、高齢者ら-警察庁
3月6日11時1分配信 時事通信

 警察庁は6日、子供や高齢者らの歩道での自転車通行を認め、自動車の後部座席シートベルト着用を義務付けるとした改正道交法を6月1日から施行する方針を固めた。具体的な内容を定めた政令案もまとめた。
 自転車は原則、車道通行だが、政令案は13歳未満の子供と70歳以上の高齢者、身体障害者について、歩道を通行できるとした。
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 本質的に、私は「歩行者優先」の支持者だ、何故なら、歩行者が「交通弱者」だとして保護するという思想がその根底にあるからだ。
 この原則を、自転車に乗る人が、勝手に歪曲して「自転車が車道を走るのが危険だから」という論旨に切り替えるのを見たが、これは、主観的な意見であると思う。

 歩道を歩いていて気づくことは、ある程度のスピードが出た自転車が、歩行者に対して道を譲るということが少ないということだ。
 これは、理性よりも本能に近いことだと思う、何故なら、スピードを落として、その快適さを失うことを克服することは(理性的に)難しいからだ。
 そして、例えば、歩道にある程度の幅があって、前方を同方向に歩行者が歩いているとしよう、私がその歩行者の反対側から歩いてくると、歩行者同士は、すれ違うために道を空けることになる、さて、その後方から、自転車に乗った人が来るとどのような反応を示すか?
 これは、乗り手の意思にもよるが、これも、ある程度のスピードを超えると、前方の歩行者を追い抜こうとして、反対側から来る歩行者に「プレッシャー」を掛けることが(経験的に)多い、下り坂などで、制御不能な状況では、そのまま突っ込んでくることさえある(この時、加速する人も、まれに存在する)。
 自転車は、ある意味凶器となるのだから、そして、歩道は歩行者のものだからという事を多くの人が忘れている(これは「自転車に乗っている時に」というのが正しいと思う、ある人は、「歩行者」であり「自転車運転者」であり「自動車運転者」でもあるのだから)。

 残念ながら、今度の法改正は、本質的なことを考えると、法律の「緩和」のようだ。
 年齢を制限しても、自転車を歩道に公然と通行できるようにしたのだから。

 自転車が歩行者ぶつかったり、かすったりしたら、その自転車を蹴飛ばしても良いという法律はできないものだろうか?(まぁ、その後の処置は大変だが)
 あちこち歩いてきたが、そんなことを考えたりするくらい、私にとって自転車は天敵なのだ。
 どちらも、人間が介在しているのにね・・・ある意味変な世の中だね(これは他者問題)。
 言葉が通じない世の中(これはロゴスの問題)。