110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

ミメーシスの文学と人類学(ルネ・ジラール著)

 ジラールの著作を初めて読んだ。
 本書は1985年法政大学出版会刊行のもの。

 ミメーシス欲望、スケープゴート理論について興味深く読み進めた。
 人間の根底に渦巻く「暴力」についての、冷静な分析に「はっ」とするものがあった。
 中国が日本を何故に批判するのか?
 戦争の影響かもしれないが、ミメーシス欲望(スケープゴート理論かな)の考え方を当てはめると、なんとなく、すんなり理解できそうな気もする。

 今、ジラールを読んでいる人はそう多くはないと思う。
 でも、もう少し、読んでみようと思った。