李陵・山月記(中島敦著)
本書は、小学館文庫(いちばん読みやすそうだった)版で読む。
表題作のほか、「悟浄出世」、「牛人」、「盈虚」、「名人傳」、「弟子」の7編を収録されている。
ちなみに、随分前に、お気に入りにある「大三元(読書のあしあと)」さんのブログでも紹介されているので、書評をご覧になりたい方は、そちらをご覧くださいませ。
また、「悟浄出世」を読んでいたら、「独言悟浄(独言悟浄のわめき)」さんのブログを思い出してしまった、何か本編とも共通するところがあったので、興味のあるかたはご覧ください。
さて、中島敦氏の著作を読もうと思ったのは、山本夏彦氏の著作を読んだからで、何故、最近の日本語は分かりにくくなったのかという問いに、それは、奥深いところでは(日本における)「漢文」、そして、「文語文」が衰退したからだ、という趣旨の記述があり、その中で、中島敦という名前、作品が登場するのだ。
そして、実際読んでみると、やはり面白いのだ。
本書の中では、「名人傳」、「悟浄出世」、「弟子」などが善い。
現在は、もう哲学のようなものは消えたのかもしれないが、それでも、自分がどこから来て、どこへ行くのかを、(まぁ、暇ならば)考えることがあろう。
それを考えるヒントになるように思ったのだ。
「答えが出ない問題の答えは何か?」
そんな事に興味があれば本書は面白いかも知れない。
そして、諸編の内容が、中国の古典を起源としていることに気づくと、もう少し、楽しい(時間の)旅ができそうな気がするのだが・・・・
昨日も、また一日中歩いていたのだが、今回は、あちこちと目に付いた古本屋に入って、休憩と目の保養をした。とあるお店で物色すると、「荷物おきなよ」とまず一声、そして「哲学(書)少なくなったんだよね」と、店主に言われた。特別、話しかけたわけでもないのに、自分の心を見透かされて様でドキとしたが、こういうお店もまだあるのだと、少し、ほっとしたのだ。
表題作のほか、「悟浄出世」、「牛人」、「盈虚」、「名人傳」、「弟子」の7編を収録されている。
ちなみに、随分前に、お気に入りにある「大三元(読書のあしあと)」さんのブログでも紹介されているので、書評をご覧になりたい方は、そちらをご覧くださいませ。
また、「悟浄出世」を読んでいたら、「独言悟浄(独言悟浄のわめき)」さんのブログを思い出してしまった、何か本編とも共通するところがあったので、興味のあるかたはご覧ください。
さて、中島敦氏の著作を読もうと思ったのは、山本夏彦氏の著作を読んだからで、何故、最近の日本語は分かりにくくなったのかという問いに、それは、奥深いところでは(日本における)「漢文」、そして、「文語文」が衰退したからだ、という趣旨の記述があり、その中で、中島敦という名前、作品が登場するのだ。
そして、実際読んでみると、やはり面白いのだ。
本書の中では、「名人傳」、「悟浄出世」、「弟子」などが善い。
現在は、もう哲学のようなものは消えたのかもしれないが、それでも、自分がどこから来て、どこへ行くのかを、(まぁ、暇ならば)考えることがあろう。
それを考えるヒントになるように思ったのだ。
「答えが出ない問題の答えは何か?」
そんな事に興味があれば本書は面白いかも知れない。
そして、諸編の内容が、中国の古典を起源としていることに気づくと、もう少し、楽しい(時間の)旅ができそうな気がするのだが・・・・
昨日も、また一日中歩いていたのだが、今回は、あちこちと目に付いた古本屋に入って、休憩と目の保養をした。とあるお店で物色すると、「荷物おきなよ」とまず一声、そして「哲学(書)少なくなったんだよね」と、店主に言われた。特別、話しかけたわけでもないのに、自分の心を見透かされて様でドキとしたが、こういうお店もまだあるのだと、少し、ほっとしたのだ。