忠臣蔵とは何か(丸谷才一著)
本書は1984年講談社刊行のもの、私は、同社文芸文庫版で読む。
季節はずれの話題だが、突然「忠臣蔵」という言葉を思いついた。
以前、山本七平氏の著作で論じていたことがあったが、今回は、丸谷氏の著作が目に付いたので読んでみることにした。
内容は、丸谷氏のことなので、とても楽しい読書ができるのだが、問題は、この忠臣蔵の2面性をどう考えるかだと思う。
それは、主君に忠実に仕えるという美談なのか、それとも、世の中の不満の捌け口なのか、その面をよく考えなければならないと思う。
そして、本書では、簡単ふれるだけにとどまったが、この事件の不条理なところをどう考えるかだと思う。
そう、浅野内匠頭を殺したのは、吉良上野介ではない。
しかし、その恨みをはらす(?)対象となったのは吉良氏である。
そこには、何か政治的な意図があったのではないか?
そして、それがある種のイメージとして神話化されているのではないか?
そんな事を考えてしまうのだ。
季節はずれの話題だが、突然「忠臣蔵」という言葉を思いついた。
以前、山本七平氏の著作で論じていたことがあったが、今回は、丸谷氏の著作が目に付いたので読んでみることにした。
内容は、丸谷氏のことなので、とても楽しい読書ができるのだが、問題は、この忠臣蔵の2面性をどう考えるかだと思う。
それは、主君に忠実に仕えるという美談なのか、それとも、世の中の不満の捌け口なのか、その面をよく考えなければならないと思う。
そして、本書では、簡単ふれるだけにとどまったが、この事件の不条理なところをどう考えるかだと思う。
そう、浅野内匠頭を殺したのは、吉良上野介ではない。
しかし、その恨みをはらす(?)対象となったのは吉良氏である。
そこには、何か政治的な意図があったのではないか?
そして、それがある種のイメージとして神話化されているのではないか?
そんな事を考えてしまうのだ。