思想のドラマトゥルギー(林達夫・久野収)
本書は1984年に増補版で刊行されたもの。
私は平凡社ライブラリー版(1993年初版)で読む。
あとがきの日付は1974年なので、最初に刊行されたのはその頃であろう、実に40年以上も前の作品だ。
安野光雅の文章で本書を「読める本」と記していた。
当時、本書を少し読み進めていて「そんなに簡単な本ではない」と思っていたが、かなり長い休止のあと再び読みはじめてみると、確かに読める本だ。
そして面白い。
両著者のレベルで読み込むのは確かに難しいだろう。
でも、気楽に分からなくても当たり前の姿勢で読んでいけば、こんなに楽しい読書はないことに気づいたのだ。
しかし、ふと思ったのだが、この40年で思想界は、彼らの水準を凌駕できたのだろうか?
いや、凡夫は考えないことにしよう。
いまごろ、三木清など読んで喜んでいるくらいなのだ。
最先端の思想に触れたら、失神してしまうことだろうしね。
以前、無理やり読んだ林達夫の著作集を機会があればもう一度読んでみたいものだ。
私は平凡社ライブラリー版(1993年初版)で読む。
あとがきの日付は1974年なので、最初に刊行されたのはその頃であろう、実に40年以上も前の作品だ。
安野光雅の文章で本書を「読める本」と記していた。
当時、本書を少し読み進めていて「そんなに簡単な本ではない」と思っていたが、かなり長い休止のあと再び読みはじめてみると、確かに読める本だ。
そして面白い。
両著者のレベルで読み込むのは確かに難しいだろう。
でも、気楽に分からなくても当たり前の姿勢で読んでいけば、こんなに楽しい読書はないことに気づいたのだ。
しかし、ふと思ったのだが、この40年で思想界は、彼らの水準を凌駕できたのだろうか?
いや、凡夫は考えないことにしよう。
いまごろ、三木清など読んで喜んでいるくらいなのだ。
最先端の思想に触れたら、失神してしまうことだろうしね。
以前、無理やり読んだ林達夫の著作集を機会があればもう一度読んでみたいものだ。