110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

統合失調症は頭の病気か?

 これが本当ならば統合失調症(以前の精神分裂病)は脳の病気ということになるかもしれない。
 この研究を元に、患者の保護を充実するという側面がある一方、そういう因子(遺伝的な要因が判明するなどして)を持つものを排除するという動きが出てくるかもしれない。
 しかし、統合雄失調症のうちに天分を表す人も数多くいるのでなかなか判断が難しいことである。

統合失調症>fMRIでわかる 研究者ら、客観的診断へ道
毎日新聞 7月28日(火)13時17分配信
 情報通信研究機構脳情報通信融合研究センター(大阪府吹田市)の下川哲也・主任研究員(応用数学)と大阪大の橋本亮太准教授(精神医学)らのグループが機能的磁気共鳴画像化装置(fMRI)を使って脳全体の活動を画像化し、統合失調症患者と健常者を比較する手法を開発したと28日、発表した。下川主任研究員は「多くの臨床例を合わせて分析を進め、医師の診断を支援する自動診断システムを構築したい」としている。
 統合失調症は幻覚や妄想などの症状が出る精神疾患で、100人に1人の割合で発症すると言われる。検査による客観的な診断が難しく、医師の問診によって診断している。
 下川主任研究員らは、fMRIを使って、脳全体を約90カ所の領域に分けて活動状況の波形を5分間計測。各領域の波形を5種類に分類し、似ている波形の領域同士を同じ色にして画像化した。
 健常者と統合失調症患者の男女各37人の脳の画像を比較した結果、健常者は頭頂部と後頭部が同じ色になるが、患者は違う色になるなど、健常者と患者で差が出た。
 更に、別の36人の健常者と患者で検証しても同様の結果となった。健常者同士や患者同士の画像は85%以上が一致したが、健常者と患者では一致は75%以下だった。
 近年、fMRIを使った解析が進んでいるが、これまでは脳の特定の部位に注目していた。今回は、脳の各部位が連携して働いていることに着目し、脳全体の活動を計測した。【吉田卓矢】