110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

最後から歩く

今回は、第32回のスリーデーマーチの話です。
 
 その2日目(11/2)のことです。
 50kmコースを正規に歩くには、始発の東上線(池袋発5:05)に乗らなければなりません。
 何故なら、50kmのスタート時間は、6:00から6:45の間に設定されています、会場までの移動時間を逆算するとこの電車しかないのです。
 しかし、この日は、この電車に乗ることはできませんでした。
 会場には7:30頃に着き、スタートは7:45です。
 そんなわけで、本日は30kmコースを歩こうとしたわけです。
 ところが、この30kmを歩き始めると、何やら、参加者が多いのですよ。
 幼稚園の子供たちも一群に加わり、なかなか先に進まないのです。

 そして、ほんの500mほど歩いたところで、50kmコースとその他コース(30kmから5kmまで)の分岐地点に出ました。

 そこで、50kmの方へ歩いて行きました。
 ・・・・無茶な算段ですよね。
 
 ゴール開設時間は17:00までです。
 この時点から休み無く歩き続けても、平均時速5kmでは間に合いません。
 こういう人がいるから、スタッフは困るんでしょうね。

 さて、各休憩ポイントにたどり着いた状況は、
 「森林公園南口前(5km地点)」・・・撤収
 「熊谷市文殊寺(11km地点)」・・・ほぼ撤収(スタッフの影を見かけるも、もう何もなし)
 「深谷市・埼玉県農林公園(19km)」・・・ここで、スタッフに遭遇。
 「アンカー」という、コースの一番最後を確認しながら歩くスタッフが、5分ほど前に出立していると教えられました。
 で、「アンカーの前を歩いてもらわないと困る」と言われたので、車で1kmほど送ってもらいました。
 くれぐれも、こういう無茶は、余程自信のある人意外はお勧めしません。
 なにしろ、コース途中のチェックポイントで、通過シールをもらえなければ、完歩しても自己満足以外の意味はありませんので・・・(ちなみに、今回は25km地点で、目安は12:15でした)

 さて、この最後を歩く、というのは意外な発見をします。
 まさに、最後尾から歩くわけですから、すこしづつ、前の人に追いつき、追い越すことになります。
 この位置にいる人は、
 例えば、
 ・足を痛めてしまった人
 ・過信して無理なコースを選んだ人
 ・なんとなく強制されて参加したので、本来歩く気がない人(学生さん)
  ・・・等々の理由が有るようにお見受けします。
 まぁ、後の2つは、あまり同情できませんが、意欲も準備もしてきたのに、足を痛めてしまうというのは厳しい状況です・・・大いに同情します。
 まさに、昨年、第一日目に、無理やり早く歩こうとして大マメを作ってしまった、その翌日を思い出します(昨年は、何とかしのいだのですが、もう2度とはできないでしょう)。
 でも、意外と皆さん楽観的なんですよね、最後の最後は、スタッフが助けてくれるでしょう。
 単独行なら、修羅場ですけどもね。
 
 そして、最後から行くのは、大変道が空いているのです。
 スリーデーマーチのコースは、ゴールに近づくにつれて、30km、20km、10kmのコースと合流していく場合が多いのですが、あまり早くゴールに近づくと、これら短距離の人々と、再び合流して歩くことになります。
 中には、グループで参加して、コースの幅いっぱいに広がって歩いていて、抜こうにも抜けない状況になることも多々あります。

 実は、足に負担を掛る要因というのは、遅く歩く人や、蛇行して歩く人を、脇から抜くときなど、普段ならやらないような、コース取りや、一瞬ながら、速力を上げたりすること、すなわち、イレギュラーな足の運びをするときに起きるのですよね。
 逆に、本来のペースよりも、多少早く歩いていたとしても、変化が少なければ、負担は軽いんですよね・・・まぁ、これは愚痴です。

 そんなわけで、今回は、50kmを選んで正解でした、多少、ハイペースで余裕は少なかったけれども、全般に渡って、コースはガラガラでしたし、途中、雨がかなり強く降ってきたのですが、嵐山渓谷沿いの木々の間の道を歩いていたので、それらが「天然の傘」として機能してくれました。
 傘は用意していましたが、一度もささずにすんだのです。

 そんなわけで、気づくと、16:00には、ゴールにたどり着いたのです。
 「そんなに頑張らなくても、17:00に到着すれば」・・・という意見もあることでしょう。
 いやいや、実は、家に帰ったらすぐさま、雨がざっと降ってきたのですよ。
 何故か、全てのタイミングが、上手くかみ合った一日だったのです。

 最後に、今回は特に運営スタッフの方々にお世話になりました。
 また、よろしくお願いします。