110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2009-11-12から1日間の記事一覧

今こそマルクスを読み返す(廣松渉著)

本書は1990年初版の講談社現代新書。 表題の「今こそ」は既に20年ほど前になる。 発刊時点では、現在の日本の状況は考えられないであろう。 社会主義国家、ソ連は崩壊したが、中国が(資本主義的な要素をとりいれたにしても)台頭して、21世紀の前半は、3本…

世界の共同主観的存在構造(廣松渉著)

本書は1972年勁草書房刊行のもの、私は講談社学術文庫版で読む(1991年初版)。 本書は良い本だ、哲学の基本的な課題に対する、著者の見解がとてもよくわかる。 そして、現代的な視点も失われていない。 逆に、現代は、哲学的な視点を(それは、回答の得られ…