110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

地獄少女三鼎について2

 50にもなってアニメに取り付かれるとは・・・まぁ、最低な人間であろう。

 このシリーズを再度見てみたところで、この不敵なシリーズ構成に驚いている。
 ただ、現在のアニメ業界はこれほど、伏線を張るのが常道なのかもしれないのだが?

 最初、エンディングテーマの「いちぬけ」という曲がなんともそぐわない印象を受けたのだが、いろいろ調べると、歌詞と画像の関係に意味があるという趣旨のコメントに行き着いた。
 そういう目で見ると、このエンディングは、本作の最終回を予告している事に気づくのだ。
 (よくもまぁ、毎回、ぬけぬけと)

 2シリーズ目で閻魔愛を失ったあと、(地獄サイドは)新しい地獄少女を創り出そうとした。
 しかし、その試みは全て失敗したようだ、だから、最初、画面上には地獄少女候補がたくさん登場する、しかし、それは、次々と消えていき(このことは、柴田つぐみが言ってるよね)、最後は、ゆずきの影と閻魔愛が残り、とうとう最後には、という構成であり、この曲は閻魔愛の嘆き節のような形に聞こえてくる・・・みんな「いちぬけ」してしまうのね。
 
 ということで、今度はオープニングへ行くと、ゆずきの存在を暗示するような歌詞となっている、これは意図的に作ったのか、それとも、たまたまなのかはわからない、しかし、全編を見ていくと、ゆずきは、反抗しながらも閻魔愛に依存している事に気づく(憎むぐらい)、だから、閻魔愛を通じて自分を保っていると思っていたのに、その役目(定め)が、自分にふりかかる。彼女は偽りの生活をしていられればよかったのだが、それが崩れるのだ、ゆずきは「飼い殺し」を望んでいたのかもしれない。
 
 ちなみに、柴田つぐみは、地獄少女になれない。
 何故なら、まだ死んではいないからだ、その代わり、予言者としての役割を与えられていた。