現代哲学の岐路(生松敬三・木田元著)
昭和51年(1976)に刊行された本で、ニーチェから始まり、特に19世紀の思想を、主流。非主流と双方見据えながら、20世紀の「構造主義」までを、対話形式で議論したもので、最近の思想には(当然ながら)触れられていない。
しかし、今まで知らなかった、多くの哲学者(心理学者や生物学者なども出てくる)の名前や考え方(の一端)に触れられて、とても楽しい。
生松氏、木田氏ともに博学で、読んで安心感がある。
個別に哲学者あたってしまうと、どうしてもその人の著作を中心になってしまうので、その当時の例えば哲学思想の風潮や社会性などは切り捨てられることがある、本書では、多少脱線の様になるがそういう部分にまで言及しているので、参考になるところが多い。
ここでは、ニーチェの予言的な文書をもとに、いろいろと思考が深まっていく、これは現代にも通じるのだろうか?
「私の物語るのは、次の二世紀の歴史である。私は、来るべきもの、もはや別様には来たりえないものを、すなわちニヒリズムの到来を書きしるす」
あながち外れてはいないように思う。
そして、その回答は、(もし既に哲学自体が廃れていないのならば)それぞれの個人が、回答を見つけなければならないことであろう。
しかし、今まで知らなかった、多くの哲学者(心理学者や生物学者なども出てくる)の名前や考え方(の一端)に触れられて、とても楽しい。
生松氏、木田氏ともに博学で、読んで安心感がある。
個別に哲学者あたってしまうと、どうしてもその人の著作を中心になってしまうので、その当時の例えば哲学思想の風潮や社会性などは切り捨てられることがある、本書では、多少脱線の様になるがそういう部分にまで言及しているので、参考になるところが多い。
ここでは、ニーチェの予言的な文書をもとに、いろいろと思考が深まっていく、これは現代にも通じるのだろうか?
「私の物語るのは、次の二世紀の歴史である。私は、来るべきもの、もはや別様には来たりえないものを、すなわちニヒリズムの到来を書きしるす」
あながち外れてはいないように思う。
そして、その回答は、(もし既に哲学自体が廃れていないのならば)それぞれの個人が、回答を見つけなければならないことであろう。