110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

非-知(ジョルジュ・バタイユ著)

 哲学を極めていけば行くほど、また、知を求めれば求めるほど、非ー知に近づくという論理。
 何か、ニヒリズムに到達しそうだが、バタイユ自身は、其処に陥る気配も無い。
 例えば、禅でいう悟りと同じく、相矛盾する中で生まれてくるものがあるのだろう。
 その「極限」を言葉で伝える事の、難しさやもどかしさが伝わってくるような本だ。
 だから、サルトルでもハイデッガーでもなくニーチェなのだろうか?
 
 機会があれば「内的体験(無神学大全)」も見てみたいと思う。