110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2007-07-15から1日間の記事一覧

時は流れず(大森荘蔵著)

本書は挑戦的だ、哲学で使われる、時間、それも過去についての考え方を根本的に問い直す事と、哲学教科書にも出てくる、他我問題(主観・客観問題)を、言葉は悪いが切り捨てていく。 後者の他我問題については、「哲学者(またはそういう事が好きな人)以外…

非-知(ジョルジュ・バタイユ著)

哲学を極めていけば行くほど、また、知を求めれば求めるほど、非ー知に近づくという論理。 何か、ニヒリズムに到達しそうだが、バタイユ自身は、其処に陥る気配も無い。 例えば、禅でいう悟りと同じく、相矛盾する中で生まれてくるものがあるのだろう。 その…