110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2007-07-26から1日間の記事一覧

幻想の未来(岸田秀著)

本作は1984年に刊行されている。 人間は本能が破壊されているとした上で、その身体としての均衡を保つために、自我を創り出す。 しかし、その自我は、自己矛盾するものであり、なおかつ、不変の土台、基点とはならないため、人間を常に不安定なものとしてし…

身体論集成(市川浩著)

市川氏の「身体論」については、個人的にとても好感を持っている。 ある意味では「日本的」な考え方と言う感もあるが、逆にそれだから、私には、しっくりくるのかもしれない。 さて、本書の中では、次のような文章が面白いと思った。 ここには人体をメタファ…