哲学に何ができるか(五木寛之・廣松渉著)
本書は『哲学に何ができるか(現代哲学講義)』として、朝日出版社から1978年に刊行されたもの、私は、1996年の中公文庫版で読んだ。
まずは、このような組み合わせの対談が実現していた事に驚いた。
そして、内容については、さすがに古さを感じさせるものの、非常に面白かった。
昨今、「蟹工船(小林多喜二)」が再び読まれているようなので、本書のような、マルクス哲学に多数言及する哲学入門書は受け入れれるのかもしれない(・・・駄目だろうな)。
本書の特筆される点は、まさに「哲学に何ができるか」という疑問を、五木寛之氏が、廣松渉氏に詰め寄る部分だ、哲学は世の中のためになるのか、それで飯が食えるのか等々、特に、哲学に興味はあるけど良く分からない人ならば聞いてみたいことを、本書では聞いているのだ(廣松氏も丁寧に回答している)。
哲学者だけが哲学をしているわけではない、五木氏のような作家でも、様々な思想、そして哲学を持っているのだ、それを、哲学者としての廣松氏にぶつけるところが、その緊張感がとても面白かった。
普通の哲学入門書と異なる視点を持つ本書は貴重な一冊といえるでしょう(私的には、入門書だとは思えないのだが、カッシーラーの名前とか出てくるし・・・!!)。
まずは、このような組み合わせの対談が実現していた事に驚いた。
そして、内容については、さすがに古さを感じさせるものの、非常に面白かった。
昨今、「蟹工船(小林多喜二)」が再び読まれているようなので、本書のような、マルクス哲学に多数言及する哲学入門書は受け入れれるのかもしれない(・・・駄目だろうな)。
本書の特筆される点は、まさに「哲学に何ができるか」という疑問を、五木寛之氏が、廣松渉氏に詰め寄る部分だ、哲学は世の中のためになるのか、それで飯が食えるのか等々、特に、哲学に興味はあるけど良く分からない人ならば聞いてみたいことを、本書では聞いているのだ(廣松氏も丁寧に回答している)。
哲学者だけが哲学をしているわけではない、五木氏のような作家でも、様々な思想、そして哲学を持っているのだ、それを、哲学者としての廣松氏にぶつけるところが、その緊張感がとても面白かった。
普通の哲学入門書と異なる視点を持つ本書は貴重な一冊といえるでしょう(私的には、入門書だとは思えないのだが、カッシーラーの名前とか出てくるし・・・!!)。