ルイ・ボナパルトのブリュメール十八日(カール・マルクス著)
本書は大月書店刊行、国民文庫のなかの一冊。
本書は、史的唯物論の格好のテキストであると解説にあるが、何よりも、これほど露骨ではないにしろ、現在の政治にも通じる何かがあるように思えてしまう。
現在の政治は、当時のフランスほど血なまぐさくはないが、なにやら、各政党のマニュフェストに惹かれて投票し、多数党になったとしても、知らないうちに政策は変更を余儀なくされ、気づいてみると、まったく別の政党が支配しているように見えてしまう。
それは何が原因なのか?
まぁ、歴史から現在や未来を演繹することの可能性は、前の「ハリネズミと狐」のトルストイ論では否定的な見解なのだが、本書なりに見ると、その「マニュフェスト」の下に、本当の動因が隠されているとするのが妥当かと思う。
しかし、本書の様に「軍事・官僚機構を打ち砕く」という見解よりは、もう少し、複雑怪奇な状況になっているようだ。
(しかし、現実の複雑性からは、それでも程遠いはずだが・・・)
だから、私的には「政治は難しい」で済ませてしまっている。
何故なら、ここに一行かいても、私が今街頭演説しても、政治は変わらない、残念なほどに「権力」から離れているからだ。
この考え方は、ニヒリズムかリアリズムか・・・・今のところ、どっちでも良かろうと思う。
本書は、史的唯物論の格好のテキストであると解説にあるが、何よりも、これほど露骨ではないにしろ、現在の政治にも通じる何かがあるように思えてしまう。
現在の政治は、当時のフランスほど血なまぐさくはないが、なにやら、各政党のマニュフェストに惹かれて投票し、多数党になったとしても、知らないうちに政策は変更を余儀なくされ、気づいてみると、まったく別の政党が支配しているように見えてしまう。
それは何が原因なのか?
まぁ、歴史から現在や未来を演繹することの可能性は、前の「ハリネズミと狐」のトルストイ論では否定的な見解なのだが、本書なりに見ると、その「マニュフェスト」の下に、本当の動因が隠されているとするのが妥当かと思う。
しかし、本書の様に「軍事・官僚機構を打ち砕く」という見解よりは、もう少し、複雑怪奇な状況になっているようだ。
(しかし、現実の複雑性からは、それでも程遠いはずだが・・・)
だから、私的には「政治は難しい」で済ませてしまっている。
何故なら、ここに一行かいても、私が今街頭演説しても、政治は変わらない、残念なほどに「権力」から離れているからだ。
この考え方は、ニヒリズムかリアリズムか・・・・今のところ、どっちでも良かろうと思う。