倫理学入門(アンネマリー・ビーバー著)
本書は文化書房博文社1997年刊行のもの「ヴァリエ叢書」の5巻目。
古本屋に安く置いてあったのでなんとなく買って読んでみたが、なかなか面白かった。
入門書のわりには、多方面の思想・哲学に言及するので、そこに引用された著作にまで、読書の幅を広げていくと、大変そうな感じをもった。
しかし、あとがきにもあるように、英語圏の倫理学が功利主義を基盤にするのに対し、本書のようなドイツ語圏の倫理学ではカントを代表とする人格主義(私的には哲学的)を基盤にしているという差があり、その功利主義でないところが、気に入ったのだ。
しかし、倫理とはなんであろうか?
また「善悪」とはなんであろうか?
考えてもわからない問題は、身近にたくさんあるが(存在とか)、もとより、人間というものそれ自体が、矛盾性の上にいるのではないだろうか?
そんなことを考えてしまう。
古本屋に安く置いてあったのでなんとなく買って読んでみたが、なかなか面白かった。
入門書のわりには、多方面の思想・哲学に言及するので、そこに引用された著作にまで、読書の幅を広げていくと、大変そうな感じをもった。
しかし、あとがきにもあるように、英語圏の倫理学が功利主義を基盤にするのに対し、本書のようなドイツ語圏の倫理学ではカントを代表とする人格主義(私的には哲学的)を基盤にしているという差があり、その功利主義でないところが、気に入ったのだ。
しかし、倫理とはなんであろうか?
また「善悪」とはなんであろうか?
考えてもわからない問題は、身近にたくさんあるが(存在とか)、もとより、人間というものそれ自体が、矛盾性の上にいるのではないだろうか?
そんなことを考えてしまう。