哲学の課題(樫山欽四郎著)
本書は講談社学術文庫版で読む。
著者による哲学論集10編である、1955年から1976年とそれぞれの著された時期は異なるのだが不思議と文章のイメージに違和感が少ない、それは、読み手にわかりやすく伝えるという著者の姿勢なのだろうと憶測する。
ポストモダンまでの射程はないが、古典からカント、ヘーゲル、ニーチェ、実存(キルケゴールなど)の各諸編はわかりやすく、哲学の基本的な問題について考えるための題材として最適な一冊といえる。
樫山氏はヘーゲルを専門としてその視点から様々な哲学への批判をする、その内容は本書にあつめられた10の項目・・・・
1.ヘーゲルと現代
2.キルケゴール
3.宗教の対決
4.実存と道徳
5.倫理
6.ヘーゲルの道徳論
7.歴史
8.自然について
9.哲学の課題
10.否定の論理
となっている。
哲学は、普通の人ならば問わない種類の問題を問うことからはじまること、そして未だにその解答が得られていないことから、功利的な考え方の人から見ればなんんと無駄なことをしているように思えるかもしれない。
しかし、あなたが「何故自分が有るのか?」みたいな疑問をふと思ったりすることがあるならば、哲学の本に手を出す潜在意識があるのかもしれない。
そうそう、哲学書らしくなくておもしろいのにもう一冊有る「反哲学入門(木田元著:新潮文庫)」。
ここでいう「反哲学」とは、それまであった「(古い)哲学」に反対するという意味である、ということで、それが哲学に似つかわしくない新潮文庫で読めるところで反哲学を実践しているのではないかと思う。
著者による哲学論集10編である、1955年から1976年とそれぞれの著された時期は異なるのだが不思議と文章のイメージに違和感が少ない、それは、読み手にわかりやすく伝えるという著者の姿勢なのだろうと憶測する。
ポストモダンまでの射程はないが、古典からカント、ヘーゲル、ニーチェ、実存(キルケゴールなど)の各諸編はわかりやすく、哲学の基本的な問題について考えるための題材として最適な一冊といえる。
樫山氏はヘーゲルを専門としてその視点から様々な哲学への批判をする、その内容は本書にあつめられた10の項目・・・・
1.ヘーゲルと現代
2.キルケゴール
3.宗教の対決
4.実存と道徳
5.倫理
6.ヘーゲルの道徳論
7.歴史
8.自然について
9.哲学の課題
10.否定の論理
となっている。
哲学は、普通の人ならば問わない種類の問題を問うことからはじまること、そして未だにその解答が得られていないことから、功利的な考え方の人から見ればなんんと無駄なことをしているように思えるかもしれない。
しかし、あなたが「何故自分が有るのか?」みたいな疑問をふと思ったりすることがあるならば、哲学の本に手を出す潜在意識があるのかもしれない。
そうそう、哲学書らしくなくておもしろいのにもう一冊有る「反哲学入門(木田元著:新潮文庫)」。
ここでいう「反哲学」とは、それまであった「(古い)哲学」に反対するという意味である、ということで、それが哲学に似つかわしくない新潮文庫で読めるところで反哲学を実践しているのではないかと思う。