思考の用語辞典(中山元著)
本書は2000年筑摩書房刊行のもの、私はちくま学芸文庫版で読む。
本書は文庫版が刊行されて程なく手に入れたのだがずっと読まなかったもの、そして、最近読んだわけだが、感想としては「もっと早く読んでいれば」という感じだ。
これから、思想・哲学の本を読み込んでいこうという人に、この本は良いガイドブックとなろう。
本書は、用語辞典なのだが著者も最初から読んで欲しいとあるように、一連の流れで綴られている、そして、この流れで読んでいくと、なんとなく、20世紀の哲学・思想の流れや、専門用語についての知識が得られる。
以前、私は、自分を過信して、きちんと読めば、哲学書も読み込めないことは無いと思っていたが、例えば「存在と時間」など読んみると、小説などとははるかに異なる、精緻な文章と、一部の普段使われない用語(専門語)に翻弄されて、結論としては何を言っているのか、おぼろげにも理解できないことになる。
例えば、「存在と時間」にある「現存在」と「存在者」とは何だろう、普通に読むと「存在者」とは私(人間)のことではないかと思えるのではなかろうか、それならば、「現存在」とは何だろう?勘のいい人は、ここからこの本が「現存在分析」を目的としているのだから「現存在」が、私(人間)を指しているとわかるだろう、しかし、私は最初にこのレベルでつまずいたのだ、まぁ、恥ずかしいことだ。
(ちなみに、本書に「現存在」の項目は無い、一般的な言葉に限ったのだろう。また、本書の見出しで良いなと思ったのは「超越」と「超越論的」の2つがあること。)
そういう経験をしたうえで、本書を読むと、入門のための良い本だと思う、いや、時々、本書の見出し項目を再読して、自分の認識を確認しても良いだろう。
そして、最後は、この著者の見解にある意味批判できるようになれば、一つの、レベルをクリアしたと言えるだろう。
そういう意味で、入門書としてお勧めの一冊である、これを裏付けるように、私は本書を新品で手に入れたのだが、その奥付には2007年2月、第1刷、同年3月、第2刷とある、本書のような本が版を重ねるという土壌(ニーズ)はあるのだね。
本書は文庫版が刊行されて程なく手に入れたのだがずっと読まなかったもの、そして、最近読んだわけだが、感想としては「もっと早く読んでいれば」という感じだ。
これから、思想・哲学の本を読み込んでいこうという人に、この本は良いガイドブックとなろう。
本書は、用語辞典なのだが著者も最初から読んで欲しいとあるように、一連の流れで綴られている、そして、この流れで読んでいくと、なんとなく、20世紀の哲学・思想の流れや、専門用語についての知識が得られる。
以前、私は、自分を過信して、きちんと読めば、哲学書も読み込めないことは無いと思っていたが、例えば「存在と時間」など読んみると、小説などとははるかに異なる、精緻な文章と、一部の普段使われない用語(専門語)に翻弄されて、結論としては何を言っているのか、おぼろげにも理解できないことになる。
例えば、「存在と時間」にある「現存在」と「存在者」とは何だろう、普通に読むと「存在者」とは私(人間)のことではないかと思えるのではなかろうか、それならば、「現存在」とは何だろう?勘のいい人は、ここからこの本が「現存在分析」を目的としているのだから「現存在」が、私(人間)を指しているとわかるだろう、しかし、私は最初にこのレベルでつまずいたのだ、まぁ、恥ずかしいことだ。
(ちなみに、本書に「現存在」の項目は無い、一般的な言葉に限ったのだろう。また、本書の見出しで良いなと思ったのは「超越」と「超越論的」の2つがあること。)
そういう経験をしたうえで、本書を読むと、入門のための良い本だと思う、いや、時々、本書の見出し項目を再読して、自分の認識を確認しても良いだろう。
そして、最後は、この著者の見解にある意味批判できるようになれば、一つの、レベルをクリアしたと言えるだろう。
そういう意味で、入門書としてお勧めの一冊である、これを裏付けるように、私は本書を新品で手に入れたのだが、その奥付には2007年2月、第1刷、同年3月、第2刷とある、本書のような本が版を重ねるという土壌(ニーズ)はあるのだね。