110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

北朝鮮に対する

 アメリカ、トランプ大統領が、北朝鮮問題の要の様に見えるが、地域的な当時者として、左右に位置する日本と韓国の対応が異なるのが目を引く。
 当然、舞台裏には、中国、ロシア、そして東南アジア諸国も利害関係者として控えていることだろう。

 この問題が、短期で結論が出てしまうのか、緊張状態のまま長期化してしまうのかの判断は、私の手に余るのだが、事態が収束したときの状況というのはいささか気になるところだ。
 タカ派的な日本と、比較的平和的な韓国という図式のようだが、それはそれぞれの国情から、たとえば、韓国の立場からは、一度は同じ国であったとか、陸続きであるとかが対応に影響を与えているのだろう。
 事態が収束した時、もし、平和的に収束すれば、当然、平和的なポジションの韓国の評価は上がるだろう、もし軍事的状況に至れば、どうか、力で屈服させたという点では収束だが、アジア諸国は、日本という国は好戦的だという印象を持つかもしれない、平和憲法があるので、却ってその印象を増長するのではなかろうか?
 また、経済制裁に屈服した形で協議に付いた場合はどうか、今度も、GDP1位とGDP3位の国が力押ししたという印象はやはりの残る可能性がある。
 やはり、ここは最終的には平和的に振舞っているのが、長期的には良い様な気はする。
 中国は、政治的な見た目と内実は違うとか、本件に関わっていられない国内情勢だとか、様々な憶測があるのだが、この件で余り発言しないことで、漁夫の利に一番近いのかもしれない。