110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

スピノザの世界(上野修著)

 本日、歩き読みしたのがこの本。
 デカルトスピノザのイメージなのでもっと宗教寄りかと思ったが全然違った。
 私たちは神の一部である、もう少し雑に言うと、世の中のもの全てに神が宿る。
 「汎神論」というのだそうです。
 また、全ての事件は全て用意されている。
 今日の夕食がカレーなのも、山手線一周歩くのも、自分では自由だと思っても(神のシステムの)「想定内」なのだ(「予想外」は無いのだ)。
 ただし、「神様はお見通し」ではない。
 自分のシステムを整然と維持しているだけなのだ。
 だから、その中では、自分が自由に感じる方法で生きるのが一番良いのだ。
 という様な論点であったと思う。

 なんか、ご近所さんもなにも皆「神様」だと思うと、混乱するが、日本人が持つ(持っていた?)「八百万の神」とも符合する。
 ただ、それをユークリッドの「原論」の様に証明されるのはいやかもしれないけれど。

 「神との対話」(ニール・ドナルド・ウォルシュ著)というのを、以前読んだことがあるが、確かに違いはあるが、このスピノザの考えとも似ている部分があった(全ての人は神とつながっている・・・だった)と思う。

 また、
 ショウペンハウエル→ニーチェ
 スピノザニーチェ
 という影響があるらしい、さて、ニーチェとは如何なる人か?