自殺について(他四編)ショウペンハウエル著
「自殺について」とそれに関連する4つの論稿を集めた岩波文庫版。
自殺とは
「一般的に言って、生命の恐怖が死の恐怖にたちまさる段階に到達するが否や、人間はおのが生命に終止符を打つものであることが、見出されるであろう。尤も死の恐怖の抵抗も相当なものである、・・・」
また
「・・・深刻な精神的苦悩は肉体的苦悩に対して我々を無感覚にする、-我々は肉体的苦悩を軽蔑するのである。否、もしかして肉体的苦悩が優位をしめるようなことでもあるとしたら、それこそ我々にとっては一種心地好い気保養なのであり、精神的苦悩の一種の休止である。ほかならぬこういう事情が自殺を容易なものにしている・・・」
なるほどと思う内容だ、さてそういう状況に、自分の意志とは(おそらく)別に陥るのが、昨今の「いじめ問題」だと思う。
遡る事、ん十年前に私も「いじめられた」がその時も「自分で思い当たる理由はなかった」のだ、ただし、人間の中にある「ある種の残忍性」は自覚したと思う。
その後、ふとした偶然で数年後、再開(相手は必然か?)して、お詫びを言われた。
問題はこの時だ、お詫びをした方は「それで済んだ」と思う(思い込む)しかし、お詫びをされたほうは「何も変化しない」のだ、今もって、あれは何の意味があったのか判らない。
すなわち、事が露見して(理性が生まれて?)お詫びをするのでは「余りにも遅いのだ」
人間は忘れる、嫌な事の、加害者は早く忘れる、被害者はずっと覚えている。
魑魅魍魎の世界ではある。
そんなわけで、ショうペンハウエルの主著「意志と表象としての世界」には興味を覚えた、いつか読んでみたい。
自殺とは
「一般的に言って、生命の恐怖が死の恐怖にたちまさる段階に到達するが否や、人間はおのが生命に終止符を打つものであることが、見出されるであろう。尤も死の恐怖の抵抗も相当なものである、・・・」
また
「・・・深刻な精神的苦悩は肉体的苦悩に対して我々を無感覚にする、-我々は肉体的苦悩を軽蔑するのである。否、もしかして肉体的苦悩が優位をしめるようなことでもあるとしたら、それこそ我々にとっては一種心地好い気保養なのであり、精神的苦悩の一種の休止である。ほかならぬこういう事情が自殺を容易なものにしている・・・」
なるほどと思う内容だ、さてそういう状況に、自分の意志とは(おそらく)別に陥るのが、昨今の「いじめ問題」だと思う。
遡る事、ん十年前に私も「いじめられた」がその時も「自分で思い当たる理由はなかった」のだ、ただし、人間の中にある「ある種の残忍性」は自覚したと思う。
その後、ふとした偶然で数年後、再開(相手は必然か?)して、お詫びを言われた。
問題はこの時だ、お詫びをした方は「それで済んだ」と思う(思い込む)しかし、お詫びをされたほうは「何も変化しない」のだ、今もって、あれは何の意味があったのか判らない。
すなわち、事が露見して(理性が生まれて?)お詫びをするのでは「余りにも遅いのだ」
人間は忘れる、嫌な事の、加害者は早く忘れる、被害者はずっと覚えている。
魑魅魍魎の世界ではある。
そんなわけで、ショうペンハウエルの主著「意志と表象としての世界」には興味を覚えた、いつか読んでみたい。