110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

老年について(キケロー著)

 キケローと言えば、ローマの元老院を擁護して、カエサルを(政治のうえでは)非難した人物として記憶している。
 当時の、ローマ帝国では、その後、セネカなど、政治家としても哲学者としても名を残した人がいる。
 政治も哲学のひとつの部分(分野)と言っても良かった時代であったからかも知れない。
 現在は、政治学などとして、ひとつの学問として独立しているので、哲学とは無縁のように見える、しかし「政治哲学」なる言葉は存在する。
 昨今の政治に哲学はあるのか?
 などと言うところが「老いてきた」証拠かもしれない。

 いつか必ず「死ぬ」のが人間を含めた生き物の理なのだから、時期は異なるが、この事を考える時がくる。
 それは、会社を退職して、リタイアして年金をもらった後かもしれないし、老成して、まだ学生のうちに考え始めるような事もあるかもしれない。
 私としては、準備をするためには「早く取り掛かる」ことだと最近思うようになった。

 「・・・よし肉体は老いるとも心は決して老いることはあるまい。」という一文がある。
 逆説的に考えると、体力や知力は若年に比べて衰えていくわけだ、そうすると、それを如何に抑えるかが非常に重要になる。
 だから、節制しなければならない。
 何を節制するかと言うと「無駄な時間」だと思う。

 「無駄な時間」は、それぞれ異なる価値観によるところがあると思うので心中で考えれば良いと思うが、例えば「お腹が一杯になるまで食べる」事など、一日の単位で考えると「些細」な事ではないかと思う。
 ただし「腹八分目」と言っても、なかなか続けられないのが現状でもある。
 
 このブログは「歩く」がテーマで、似たような事を書いた事があるが、一日「10万歩」歩く事は凄いし達成感もあるが、毎日、暑くても、寒くても「1万歩」歩く事も非常に難しい事だと思う。
 一日、二日だけ歩いても効果は無い、或る程度継続する事で(明らかに)効果が得られる。
 左様に思うのだ。

 この本については・・・・との質問には、「短いので、自分で読んでみて下さい(早い人は本屋で立読みできそう)」です。