貧困の克服(アマルティア・セン著)
本書は集英社新書版で読む。
本書は、2000年ころの著者の講演を翻訳したもの、著者は、インドで初のノーベル賞経済学賞受賞者、そして、経済学者であり哲学者である。
一度、この著者の著書を読んでみたかったのだが、こんなに手軽に読めるとは思えなかった。
本書では、アジア地域の発展に関する様々な見地からの論文が集められている。
既に、10年以上前の論文なのだが、意外と風化していない部分もあるのではないかと思った。
それは、当時のアジア地域は先進国に追いつくことが目的であり、そのための提案が本書の中に描かれているのだが、現在の日本の立場を考えると、当時のフロントランナーは、追い抜かれ置いていかれる立場にあるのかもしれない。
そう考えると本書の内容は(今や)他人事とは言えないのではないか?・・・と思うのだが。
いや、そんなはずはない・・・と言っている間に文明は衰退するものなのだ。
本書は、2000年ころの著者の講演を翻訳したもの、著者は、インドで初のノーベル賞経済学賞受賞者、そして、経済学者であり哲学者である。
一度、この著者の著書を読んでみたかったのだが、こんなに手軽に読めるとは思えなかった。
本書では、アジア地域の発展に関する様々な見地からの論文が集められている。
既に、10年以上前の論文なのだが、意外と風化していない部分もあるのではないかと思った。
それは、当時のアジア地域は先進国に追いつくことが目的であり、そのための提案が本書の中に描かれているのだが、現在の日本の立場を考えると、当時のフロントランナーは、追い抜かれ置いていかれる立場にあるのかもしれない。
そう考えると本書の内容は(今や)他人事とは言えないのではないか?・・・と思うのだが。
いや、そんなはずはない・・・と言っている間に文明は衰退するものなのだ。