110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

サ高住の事故、1年半で3千件超 半数以上、個室で発生

 という記事があった。
 どうせ行政のやることだから・・・などと突っ込もうとしたが、以下のようなことらしい。
サービス付き高齢者向け住宅
 2011年10月に高齢者住まい法の改正で創設された。60歳以上か、要介護認定を受けた60歳未満が主な入居対象。入居者は自分でサ高住を選び、安否確認と生活相談以外のサービスが必要ならば別途、介護事業者などと契約する必要がある。バリアフリーや個室25平方メートル以上などハード面での登録要件もある。株式会社も参入可能で、新築や改修には国の補助金があり、17年度予算では320億円規模。4月末時点の登録数は全国で21万7775戸。
 自分で選ぶというのがキーワードだ。
 まだ精神力・体力があるうちの選択ならば、細かい不備の修正もできるかもしれない。
 しかし、後期高齢者になればそういう判断が難しくなってくる。
 また、何年も暮らせば、入居時とまったく異なった精神的・身体的状況に陥る場合も多々ある。

 自己責任という言葉はある面ではとても正しい様に思われるし、この制度は下手に責任範囲を拡大すると訴訟などでの補償金額が馬鹿にならなくなりそうな感じがする。
 でも、この施策が「介護」という言葉をつけた、単なる経済対策になってしまったのならば、こういう事故は減らないと思うね。
 高齢化社会という状況の対策を、非高齢者が行わなければならないところが難しいわけなんだけれども、それでも、そこが肝心なわけだよね。

 話は私事で恐縮だけれども、先日、近くのスーパーに車椅子で母親を連れて行って「誰でもトイレ」に入ったんだけれども、微妙に使いにくいということが分かった。
 手すりなんかも一応ついていて、公共施設としてはOKなんだろうけれども、本当に介助がいる人にとってはNGなのかな・・・なんて思った。
 私の狭い経験でも、病院系のトイレでそういう感想はなかった、「ここはちょっとへたくそ(やぶ)だよね」なんて病院でもそういうところはきちんとしていた。
 実際に介助して院内で利用させるから自ずと調整されるのではないかと思う。 

 まぁ、下手な対応を施せば数十年後に自分の身に降りかかる可能性は・・・お役人には無いか?
 そういう点では抜け目が無いだろうからね。