110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

難しいな

 今日、母親をショートスティに送り出したのだけれども、いつも行っている所なのに違和感を感じた。
 今まで、聞かれたことがないことで、「貴重品の写真を撮っておく」とか、「鈴をつけたり、動くと介護士の携帯に通知が行くような措置をとる事がある」とか、いわゆるビジネスライク、穿った見方をすれば、入所者を性悪説で判断している感じがした。
 施設を、しばらく眺めていると、認知症みたいな人が目に入ってきたので、なにやら、事件でもあったのかもしれない。
 そういえば、昨年の入所時も、当初は、玄関の自動ドアはある程度自由に出入りできたのが、何回か利用しているうちに、所員に声かけて開けてもらう方法になったしね。
 
 考えるに、一つに要因は、やはり利用者が増えてきているのだろうね、その中で(確率的に)面倒な人が入所する可能性が増したのだろうね。
 もう一つは、家で介護しないという人も増えているのかもしれないね、さっさと施設に入れててしまえ(金はあるぞ)みたいな人が同様に増えてるのかもしれないね。
 
 まだ、今日始まったばかりなので、あくまで直感なので、良い意味で外れて欲しいね。
 退所の時に「また、行ってもいいよ」って、母親が言ってくれれば、「いらぬ心配でした」で、すむのだけれどもね。

 実は、本題は、別なんだよね。
 帰りがけに、スーパーで今日のお昼と夕食の食材を(手軽にできるもの)調達したのだけれども、自宅に帰る途中で、お年寄りが、(多分)ヘルパーさん(身内なら孫かな)を伴って買い物に行った帰りに遭遇したんだよね。
  その人は、シルバーカー(手押し車)の補助で歩いて痛んだけれども、道の上でよたよたするんだよね、まぁ、当然だけれどもね。
 そうしたら、そのヘルパーが、そのシルバーカーの車を足で蹴って方向を変えているのを見たんだよね。
 
 本件の「難しいな」というのは、そのやり方なんだよね。
 たしかに、思い出すと、その人(ヘルパー)さんは両手に荷物を持っていたようなんだよね。
 だから、危ない方向に行かないように、仕方なく「足」で、方向修正した、と見ることも可能だけれども・・・
 やっぱり、歩くのに補助が必要な人の、いわゆる「杖」を足で蹴って方向を変えるのは危険で悪意があるように見える、という風にも考えられるんだよね。

 
 どうなんだろうね。
 私は、足ではやらないね、やはり、危ないと思うしね。
 荷物が多いのならば、大きな荷物は単独で買いに行って、被介護者の負担を減らすけれどもね。
 ただし、それも、いわゆるお金(商売)にあまり関係ない「自宅で身内の介護」だから言えることでもあるけどね。
 効率性、経済性を重視される業者さんではどうだろう。
 また、私も母親と一緒に買い物に行くと閉口するのだけれども、最初は「××を買いたい」と言っていても、現地で、「そういえば○○も欲しい」とか際限もなく買い物が増えそうになることがあるんだよね。
 そうなるとね・・・?
 たしかに、(軽く)車椅子を蹴っ飛ばしたくなるね、それならば(悪意がなければだけれども)ヘルパーの心境もわからなくはないな。

 うーん、やっぱり、難しいやね。