110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

いつも堅実な人、言ってる意味が良くわからない人

 WTO逆転敗訴の記事が目に付いた。

 河野外相は…
 「主張が認められなかったことは誠に遺憾だ」との談話を発表。さらに「韓国に対して規制全廃を求める立場に変わりはない」と2国間協議を呼び掛ける考えを示した。(毎日新聞の記事より)
 凄く建設的(理性的)な対応だと思う。
 (「遺憾」の意味を再度確認したが、河野氏の発言は、ときたまある、政治的に相手国を批判する意味での「遺憾」ではなく、本件の主張が通らなかったので「残念」だという(本来の)意味にとれる、最近の政治家の発言としては秀逸である…ちなみに、裏では「このやろう」とか思っていても別に構わない)

 菅官房長官は…
 「日本産食品は科学的に安全との1審の事実認定が維持されている」としたうえで「敗訴したとの指摘は当たらない」と語った。

 まずは、本件は明らかな「敗訴」、だから善後策をとるのだ。

 ちなみに上級委は…
 「パネルは製品サンプル中の(放射性物質の)実測値のみに基づいて安全性を調査している」として議論の過程に問題があったとの見解を示した。さらに「WTOでは食品の安全性について科学的証拠が不十分な場合、暫定的に規制を認めている」との韓国の主張に対し、日本は反論しなかったとも指摘した。

 と「日本産食品は科学的に安全との1審の事実認定が維持されている」の菅さんの見解を、否定もしくは要件が不十分としている。
 本当の意味で(絶対的に)放射能の影響を科学的に判断することは難しいはず、あくまで政治的に判断するならばそう言えばよい「日本政府の見解としては」と前置きすればよい、当然非難された場合には曖昧にしづらくなるだろうが… 

 この2者を比べると結構不思議な光景ではある。
 どっちが上席なのかな?