110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

野宿

 本件は、私的な備忘録です。
 随分前に、携帯テント持って野宿で歩く企画をしたことがあるのですが、季節が夏だったからなのか、寝付けないで、更に、雨が降ってきたりして、散々な目にあった事を思い出しました。
 でも、魅力的ですね、歩行距離伸びそうだし・・・!!
解放感求め都心で野宿 ミニコミ誌も登場
6月30日22時43分配信 産経新聞

「野宿の日」に戸山公園で行われた野宿。午前5時半にはラジオ体操のグループに起こされ、解散した=東京都新宿区

 貧乏旅行にはつきものの野宿。でも、最近は都会の公園などであえて野宿をする人が増えている。野宿を奨励するミニコミ誌も登場。快適な家があるにもかかわらず、あえて野宿するその理由は? 取材したミニコミ誌「野宿野郎」の編集長、加藤千晶さん(27)に誘われ、同誌主催の野宿イベントに参加した。
 イベントが開催されたのは6月19日の「野宿の日」(6がひらがなの「の」に似ており、19は語呂合わせ)。場所は東京都新宿区の戸山公園。平日開催にもかかわらず、参加者は20代から50代の男女12人。バイクで世界一周した冒険家から雑誌編集者、自衛隊員、郵便局員、彫刻家…とバラエティー豊かな面々だ。
 イベント自体は、各自が食料を持ち寄り、夜のピクニックをした後に寝袋で寝るというシンプルなもの。あくまでも寝ることがメーンだ。
 参加者に、野宿の魅力を聞くと、「ストレス解消」「気分転換」「単純に楽しい」とさまざま。中には「人間の本来の姿」という意見も。月に3回は野宿をするという埼玉県新座市の藤本亘さん(32)は「室内よりも屋外の方が解放感があり、風の音や虫の声、暑さ寒さを感じられる。生きていることが実感できる」と話す。
 いざ寝袋に入ると、確かに虫の声や木々のざわめきが耳に心地よく、意外なほど自然に眠りにつけた。しかし、2時間ほどで腰が痛みだし、あえなく起床。風呂にも入っていないため、体もベトベト。当初に思い描いた爽快(そうかい)な目覚めとはいかなかったが、夜空を見上げ、日の出とともに目を覚ます野宿は確かに、非日常を体験できる楽しさがあった。
 加藤さんが「野宿野郎」を創刊したのは4年前。貧乏旅行好きが高じて野宿が趣味となり、仲間を求めて出版したのがきっかけ。現在は第5号が発売中。1号で150部だった発行部数も、現在は2000部と順調にファンを増やしている。
 大学にも野宿サークルがお目見えした。青山学院大学2年の中尾晃さん(19)は昨年6月に「野宿愛好会」を設立し、山下公園横浜市)や芝公園(東京都港区)など、月1回のペースで野宿を敢行。「キャンプのように機材もいらない。気楽に集まり、終電を気にせずに話し込めるのも楽しい」と中尾さん。
 都会の野宿について、アウトドアが趣味で「野宿大全」などの著書がある富山大学の村上宣寛教授(教育心理学)は「狭い都会で生活しているとオープンな所に行きたくなるのでは」と分析。「山など人のいない所の方が気持ち良いと思うが、都会人は寂しがり屋なのかなあ…」
 一方、野宿には危険も伴う。特に場所選びは重要だ。都立公園は法律などで明確に禁止してはいないが、都公園協会は「防犯上の観点からも好ましくない」と否定的。異質なものへの周囲の蔑視(べっし)も否めず、楽しむには自己責任で、近隣住民などに迷惑をかけないマナー順守が大切だ。(文・写真 蕎麦谷里志)