110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

PLUTOが完結

 PLUTO浦沢直樹著)が完結した。
 
 作品のクオリティについては文句はない。
 しかし、何故、機械(ロボット)に、本来人間がしなければならない事の(身)代わりをさせるのだろう・・・そこが、引っかかった
 この感想は、ほんの少し前に、他のアニメ作品を見ていて同じ事を思ったので、偶然にしろ、その時の思いがよみがえったのだ(PLUTOだけではないのだ)。

 それだけ、人間が自身のことを忘れているという事だろうか?
 世の中が『現実』から乖離していることは事実だと思うのだが、比喩的な表現としても、それを見て喜ぶ(私もその一人だ)、人間の頽落(『たいらく』は一度で変換できない忘れられた言葉)は深刻なのかもしれない。
 これが、ニーチェの予言した「ニヒリズム」なのだろうか?