比較思想論(中村元著)
本書は1960年初版の岩波全書版を読む。
本書は、東西を問わず、各国、各地の思想・哲学を比較評価するための、善いガイドブックの様に思える。
著者から推測されるように、インドや中国などの仏教、ヒンドゥー教系の思想も盛り込まれ、これが西洋哲学などと比較されるのだ。
いや、西洋、東洋という区別もある意味、恣意的だというコメントもある。
そして、本書には、学問として比較することが目的ではなく、それをどのように役立てるかと言う、問題提起も見えてくるのだ。
既に、50年も前に刊行されたものだが、現在の思想・哲学の状況、また、本書のような「比較思想」というのは、どうなっているのだろうか?
案外、それどころではない状況かもしれないし、もはや、そういう事(自体)が忘れ去られているのではないだろうか?
それは、善い進歩なのか、悪しき進歩なのか。
本書は、東西を問わず、各国、各地の思想・哲学を比較評価するための、善いガイドブックの様に思える。
著者から推測されるように、インドや中国などの仏教、ヒンドゥー教系の思想も盛り込まれ、これが西洋哲学などと比較されるのだ。
いや、西洋、東洋という区別もある意味、恣意的だというコメントもある。
そして、本書には、学問として比較することが目的ではなく、それをどのように役立てるかと言う、問題提起も見えてくるのだ。
既に、50年も前に刊行されたものだが、現在の思想・哲学の状況、また、本書のような「比較思想」というのは、どうなっているのだろうか?
案外、それどころではない状況かもしれないし、もはや、そういう事(自体)が忘れ去られているのではないだろうか?
それは、善い進歩なのか、悪しき進歩なのか。