110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

円高

 最近円高傾向が続いていることはご存知の事で、特に輸出産業への影響が懸念されています。
 また、アメリカやEU諸国も、自国通貨を相対的に安くすることで、輸出を増やそうという意図もあり、円高に対する(協調)介入への足かせになっていることもご存知のことと思います。

 ここでは、この円高に対する、1つの興味ある指摘があることを記します。

 前回の(超)円高に対して(いつだったかは調べていないが、76円程度まで行ったはず)、その金額に今回の円高も迫りつつあるという論調がありますが、有る経済学者はこれに対して、アメリカはその当時から比較して140%インフレが発生している、それを勘案に入れると、当時の円高水準では(未だ)達してはいない・・・というものです。
 これを見て「なるほどね」と思いました、既に、金融の世界は相対性の世界に入っているのですね。
 絶対的な金額だけで判断できない状況なのでしょう。

 ここでは、責任や世論の問題もあり難しいのでしょうが、やはり、専門的な経済学者(難しい判断ですが、いわゆるコメンテーターではなく)の意見がもっと出ても良いのではないでしょうか?
 うーん、しかし経済学・経済学者の評価は難しいのですよね。

 そして、政治家はもっと利巧に(または、そういうブレインを持つことに)ならないといけないのですね。
 大変な世の中だわ。