110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

新聞記事の・・・

 新聞記事の日本語の使い方も最近は良く分からなくなってきた。
 これは、私が時代から取り残されたからだろう。

 まず、表題は、
 京都はきびしい…自転車悪質違反は即「赤切符
 読売新聞 11月25日(金)14時51分配信

 内容は、
 自転車と歩行者が絡む事故が増えていることを受け、京都府警は12月から、信号無視や飲酒運転など悪質な七つの違反について、警察官が見つければ、その場で刑事処分の対象となる交通切符(赤切符)を切る方針を決めた。
 古い町並みが残る京都は幅の狭い歩道が多く、事態悪化に歯止めをかけるには摘発強化が必要と判断した。自転車の違反では、まず指導や警告を行い、改まらない場合に摘発するのが一般的だが、一律に「即摘発」の姿勢で臨むのは、全国で初めてという。
 府警関係者によると、摘発対象となるのは、〈1〉信号無視〈2〉飲酒運転〈3〉一時不停止〈4〉2人乗り〈5〉無灯火〈6〉通行禁止違反〈7〉(ブレーキがない競技用自転車・ピストなどの)制動装置不良。
 京都府警ではこれまで、警告や指導に従わない悪質なケースを対象に摘発。件数は昨年が4件で、今年も3件にとどまっている。
 しかし、自転車と歩行者の事故は全国的に増加。京都府でも昨年は56件で、10年前から倍増し、今年はさらに上回るペースで増えている。
 こうしたことから、警察庁も先月25日、「自転車の通行は車道が原則、歩道は例外」「車道は左側を通行」「歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行」などとする自転車安全利用の原則の徹底を改めて求めた。また、自転車が通行してもいい歩道を従来の幅2メートルから幅3メートル以上に見直す方針を出した。
 とあり、内容には、表題の「京都はきびしい」に対応していると思われる文章は(私見では)ないのだ。
 例えば「京都府警は12月から、信号無視や飲酒運転など悪質な七つの違反について、警察官が見つければ、その場で刑事処分の対象となる交通切符(赤切符)を切る方針を決めた」ことが「きびしい」のならば、記者の意見として、そう記述するべきであり、一般的に「きびしい」ことを表題に示す必要性は無い様に思う。
 また、この程度で「きびしい」と記事に取り上げるのならば、法律の遵守と言う(より)普遍的なことにも言及するべきだと思うが。

 この対応は私は良い決断だと思う、東京都でもやらないだろうか?