110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

古本雑感

 随分前から読み終わった本をExcelに記録している。
 ただし、講談社・・・講談社学術文庫のような記載で番号を記入していなかった。
 そこで、「近代日本の心情の歴史、見田宗介・・・講談社学術文庫249の」様に、番号を記入することにした。
 これは、番号順に並べて、いつごろ刊行されたものを読んでいたのか、おおまかながら傾向を知りたいと思ったからだ。

 さて、その講談社学術文庫だが、古本での値崩れが起きているように思うのだ。
 特に、古い番号のもの、私の目安としては、500番以前のもの、確かにそういうものはカバーの状態が悪かったり、全体的に状態はよくないのものが多いのだが、それでも以前は、一部の定番を除いては100(105)円棚に出なかったものが、最近は出てくるようになった感じがするのだ。
 穿った見方をすれば、教養という感覚が欠乏したということだろうし、また、そんな古臭い学術書を読む時間や効用もないと考えている人も増えているだろうし、そのような様々な要因で、BookOffなど大手古書店では回転率の悪い「講談社学術文庫」の見切りということになったのではなかろうかと思うのだ。
 (実は、BookOffだけではなく、町の古本屋でも投売りしていることがある)

 この状況は、私のようにあちこちの古本屋を歩き回って買い漁るスタイルには最適で、このところ「講談社学術文庫」の量が増えてきた、そして、少し幸福感を味わっている。
 しかし、客観的に考えると「講談社学術文庫」の需要が、特に、古いものの需要が無いということなのだろう。

 これは、寂しいことではある。