110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

阿倍野署の署長の行動は

 警官女性殺害で上司の署長の発言が問題になりました。

 この署長は特にわざわざ謝罪をしなくても良かったのですよね。
 遺族もそれを求めていなかったし、それを、忙しい中事後処理で大阪まで別件で来た遺族を、わざわざ呼び寄せた上に、「被害者は私」みたいな愚痴をぶつけてしまったわけです。

 その後署長は「謝罪の気持ちを伝えるためお会いしましたが、思いが伝わらなかったとすれば申し訳ないと考えております」とコメントしたのわけですが・・・・

 本来不要なこと(少なくとも優先順位は低い)をわざわざ行って、他人の時間を利用した上、自分の思い込みがかなわなかったので、逆恨みのようなコメントをしたという風に思います。
 まずは、本業である犯人の取り調べと処分をし、いちおう公務外の事件とはいえ警察官のイメージを落としたことに対応することに全力を尽くすことが第一でしょう。
 相当なクレームが寄せられたであろうことは予想されますが、遺族に当てつけてはいけません。
 そもそも、警察で取り扱う「事件=殺人」と、一般の家族内の「死=(それも)殺人」を等しく考えてはいけません、そもそも「死」についての配慮が希薄です。

 この署長の行動は冷静な判断ではありません。
 多分、生死について本来的に関わりがないようにお見受けします。


 ちなみに今気づきましたが、「謝罪」という言葉がありますが、署長にとっての謝罪とは何でしょう?
 自分が実行犯ではないわけですから「殺人」の謝罪ではないはずです、それなら「管理責任」でしょうか?それならば、「今後こういうことが起きないためにこういう措置をします」という発言になるはずでしょう。それは、記事などからは伝わってきませんね。それならば、「署長の謝罪」とは?こんなに精神的な苦痛を受けたから(遺族に)「謝罪」しろという意味でしょうか?これならば意味が通じるかもしれません。録音された発言の内容とも符合します。無意識のうちに自分を被害者にしたかったのかもしれません。

 以上は、記事の字面を独自に判断した内容ですが、こういう大人が特に社会的に影響力がる層で増えることは、若い人や子供の思想や行動に影響を及ぼすかもしれません。