春琴抄(谷崎潤一郎著)
本書は青空文庫版で読む。
鵙屋琴(春琴)そして温井佐助が実在の人物だと思っている人がいる、とある本に書いてあり一度読んでみたいと思った。
本来ならもっと若い時分に読んでいてもおかしくない本だが、若い時分は天邪鬼で反骨心しかなかった。
読んでも、なんの感慨も覚えなかったことだろう。
佐助は人生の殆どを春琴の介護をしていたことになる。
彼は自ら失明し春琴と真に心を通い合わすことができたのだとする。
常人では考えられないことだ。
まさに、春琴抄の「抄」として取り上げられた陽の当たる事々の影には、献身的な介護がある。
いや、その介護がが殆どの時間を占めていたはずだ。
だから、やはりつくり話だと合理的に判断してもよかろう。
でも、本書の何分の一かの殊勝な心がけが長生きをする上で必要であり、そういう境涯に遭遇することになるのだ。
相当、無理な読み方をした自覚はある。
ただし、それが今の自分が感じているあることなんだろうな。
鵙屋琴(春琴)そして温井佐助が実在の人物だと思っている人がいる、とある本に書いてあり一度読んでみたいと思った。
本来ならもっと若い時分に読んでいてもおかしくない本だが、若い時分は天邪鬼で反骨心しかなかった。
読んでも、なんの感慨も覚えなかったことだろう。
佐助は人生の殆どを春琴の介護をしていたことになる。
彼は自ら失明し春琴と真に心を通い合わすことができたのだとする。
常人では考えられないことだ。
まさに、春琴抄の「抄」として取り上げられた陽の当たる事々の影には、献身的な介護がある。
いや、その介護がが殆どの時間を占めていたはずだ。
だから、やはりつくり話だと合理的に判断してもよかろう。
でも、本書の何分の一かの殊勝な心がけが長生きをする上で必要であり、そういう境涯に遭遇することになるのだ。
相当、無理な読み方をした自覚はある。
ただし、それが今の自分が感じているあることなんだろうな。