110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

実は、みんな知っていた

 実は、川村は良いプレーをすることもあるのだが、その反面中盤で重要ななミスを繰り返して危機に陥っていたことを知っている人も多いだろう。
 インタビューの内容からは、楽天的な人というイメージを受けたが、何回も試合ができて勝率で上位に行けるリーグ戦と一発勝負の今回予選では戦う姿勢が異なる。
 「個人的に引きずる・・・」発言はバッシングを受けてもしょうがないだろう。
 「チームが引きずったらどうするの?」という質問にどう回答するつもりなのだろうか。
 3試合見てきたが、あまり危機感のない人が多数出てきたので、当初は「余裕」かと思ったが、今となっては「油断」もしくは「実力がない」でしかなかったことに気づく。
 監督の去就よりも、この程度の選手しか国内にいないのならば、敗北は致し方ないだろう。
 戦前に逆の評価だった男子U23の予選の試合をいまさらながら見たらいかがだろうか?

流れの悪さを象徴するかのような失点だった。前半14分、MF阪口夢穂からのパスを受けたMF川村優理は、相手に寄せられるとDFラインにバックパス。しかしこれが中国に対するスルーパスのようになってしまう。GK福元美穂も前に出て懸命に防ぎにいったが、FWジャン・ルイのシュートは福元の脇を抜けて、ゴールネットに収まった。
 後悔先に立たず。「前に蹴ればよかったな」と話した川村。「個人的に引きずることはなかった」と話したが、リズムを取り戻せないまま前半のみで途中交代した。後半13分に痛恨の2点目を浴びた日本女子代表(なでしこジャパン)は、同19分にFW横山久美のゴールで一矢報いたが、チームとして川村のミスを取り戻すことも出来なかった。
 数字的にはわずかながら可能性を残すが、現実的にリオ五輪出場の可能性はほぼ消滅した。「まだ可能性がなくなったわけではないので」。必死に顔を上げた川村。なでしこの未来のためにも、悪い流れだけは断ち切りたい。