110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

くだらないこと

 私が若造のころ、巷の車は5ナンバーが主力であった。
 ファミリーカーというカテゴリがあって、トヨタ、日産、ホンダから、マツダ、いすず、スズキ等々、比較的参入しやすかったのか群雄割拠の状態であった。
 私は、当時、CMでツインドリフトを華麗に決めたいすずジェミニ(2代目)を買ったのだが、良く考えると、性能で言えば、トヨタや日産に劣り、価格でもやはり大メーカーの方が安かった。
 ちなみに私事ながら、そのいすずに決めたのは、たまたまご紹介を受けて他メーカーに浮気できなかったからなのだが、巷では、相当売れたという感覚があるのだ。

 これから、失礼な論を展開しようと思うのだが、今回の都知事選、いわゆる執行能力、車で言えば性能なら増田さんで良かったはず、知名度なら、鳥越さんで良かったはず。
 でも、小池さんが突出して選ばれたのは何故か、という客観分析は他のサイトを検索していただければ良い。

 まぁ、凄く狭い経験値のある人にしかわからないことだろうが、小池ゆりこの当選についてぼんやり考えているときに、あの当時爆発的とも言えるように売れた「いすずジェミニ」を思い出して、何となく状況が似てるなぁと思ったのだ。
 失礼なと言う方もいらっしゃるだろうね。
 そう、現在いすずは乗用車は作っていないのだ、不吉なイメージを予感した人もいるだろう。
 でも、あのジェミニのあと、自社開発による、マイナーチェンジ1回、フルモデルチェンジを1回行っているのだよね(それ以降はOEM)。
 その後の情勢(赤字)で大黒柱のトラックなどに経営資源を集中したけれども、そういう意味では2代目は結構健闘したのではないのかな。

 都民は、純粋に執行能力で選んだのではなく、また、公約どおりだすると、さらに都議会選挙の負担の可能性も省みず、彼女に多数の投票をしたわけだ。
 あのジェミニが売れたのは車が機能性だけではないという証拠であろう、ちなみにデザインはジウジアーロ
 小池さんも何かとても素敵な魅力があったんだろう。
 選挙戦は、あのツインドリフトに匹敵する華麗な技だったのだろう。