110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

バブルの神話化

 こんな題名の記事があった「若者がタクシーに乗るのは贅沢なのか? 50代男性が抱く複雑な劣等感」
 で、また、コメントを見ると、まぁ代表として「50代ってバブルで散々おいしい思いしてきた世代じゃん」みたいな言葉があった。
 ちなみに、50代なんだけれども、私の場合は、1961年生まれ、大学卒業が1984年。
 バブル景気を調べると、1986年位から始まり、実感が一般に好景気を一般民が感じたのは1988年ころとある。
 また、これは一般論だが、このバブル景気は土地そして金融をその源泉としたものだ。
 現在、私は56歳で、50歳代は私の下に6年程いるはずだが・・・・
 結論的に、あまり50歳代もバブルの恩恵ないよね。
 確かに、私の後輩でバブル期にはいった連中は就職は有利だったけれども、私のころは文系は厳しかったしね。
 そう、製造大国ニッポンは理工系が花だったのよね。
 また、それにつけても、どうみても、入社5年内外の若手がバブル期に差し掛かったってねぇ、営業は多少楽で、昇給はし易かっただろうけれども、みんなの考えている「バブル」のイメージように、若手なのに月給100万円なんて話は、夢にも出てこないよね(そういうバブル業種も一部あったかもしれないけれどもね)?
 だから、あのバブルは、あの期間でそれなりのポジションにあった人だけの話なんだよね。

 そのあと崩壊してしまったのはご存知のとおりだしね。
 だから、「おいしく」は無いんだよね。
 あの当時に住宅ローン組んだ人は今もって相対的に高いローンを払っているんだろうしね。

 物事をきちんと調べずに、イメージで論評するのも人間の性ではあるが、大人っぽくはないよね。

 あと、バブルを神聖視しているけれども、バブルは長期的には経済成長を止める要因でもあるらしいね。
 「グリーンスパン」という本を読んでいたら、彼は、アメリカでバブルを起こさないように舵取りをしていたらしいよ。
 だから、バブルは金輪際おきない方が良いと思うよ。